陰気なエンジニアが世界を回す

反原発という宗教

反原発という宗教 おまけ☆

このあたりを読んで暗澹たる気持ちになったというか。つまるところ僕は原発を推進したいというよりも反原発を訴える人間が信用できない。もうただ単純にそれだけなんだよ。反原発という目標が達成出来ればありとあらゆるデメリットに対して思考停止して耳をふさぐとか常人にはできない。

話は変わり先日、運用中のサーバのリソースがちょっとやばいという話になってあれこれあれこれ原因と対策を考え実行したわけですが、なんつーか重要度を度外視すれば電力需給量をめぐるこの議論と似ているところはあるなと考えた。つまり、今後のサーバのリソースの消費量と、残と、ユーザの増数からどの程度下げるべきかを見積もり、また取れる対処からどの程度リソース消費量が下がるかを見積もり、その突き合わせで実際に取る手段が決まってくる。実際には数字だけではなく「サーバが一旦止まります」とか「アプリケーションの改修が必要です」とか別のデメリットも比較考慮の対象になるが。

で、先日高円寺に集まった連中ですとか、今度渋谷に集まる連中とかそのような判断が出来ているとは思えない。とにかく原発はダメだとか必要だとかヒステリックに叫ぶばかりだ。お前ら東電とか政府とか敵を作ってどんちゃん騒ぎしたいだけだろうが。ウンザリする。

僕が考えるに再優先されることは3月11日以前の電力供給体制に戻ること。発電方法はぶっちゃけ原子力でもハムスターに滑車を回させるでも何でもいい。前にも言ったけど。しかし、現状稼動しているすべての原子炉を停止して3月11日以前の電力が供給できないので、当面は原子力発電所は稼動し続けることになる。その場合、福島で起きたようなことがないように、同程度の被災に対する安全には気を配って欲しい。とはいえ、福島がおしゃかになりました。新しく作りますと言って地元の理解が得られるかどうかというのもいささか心もとない。本腰を入れて何か別の手段の発電方法を考えるべきだと思う。太陽光発電とか、マイクロ水力発電とか。なんつーかデカい発電所をドーンと一箇所に作るよりも小規模の発電所を沢山作るようにシフトしていくべきだと思うんだよ。なんで東京で使う電気を福島から引っ張ってくるねんというのは根本的な疑問だよね。

あと、電力供給体制も果たしてこれでいいのかという見直しも必要だと思う。結局のところ社員寮の表札をガムテープで隠さなければいけなくなったのも、電気を供給されるためには他に選択肢がないからで、他の選択肢がもともとあればこんなヒステリー状態にはなってないのではないか。もともと日本発送電は陸軍統制派がバカのくせに何でも管理したいと発想から生まれたもので、メリットはあったとしてももう十分に役目は果たしたと思う。

いいんじゃね? いろいろあったほうが。東京電力から引き継いで安定して電気が供給される会社。原発は使わないけど電気が時々止まります、あと高いですという会社。電気は安いですが100%原子力発電ですという会社。駅前で無料の発電機を配って約款にすごく細かい字であとで金払えと書いてある会社。いろいろの中から選択できるべきだと思うんだよね。

まとめると、

  • 電力供給量を下げないことが絶対のジャスティス。
  • その上で原発を利用しなくてもいいような発電方法を考えるべき。
  • あと、電力会社の新規参入は認めよう。禿が来てもいいだろ。いや、僕は使わないけど。

こんな感じ。僕はアジテーターは信じない。エンジニアを信じる。どうせ高円寺に集まった連中は中央線や丸ノ内線で行ったんだろ?

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