広島電鉄は7日、今年度上半期(4〜9月)の電車の乗客数が前年同期に比べ1.4%増えたと発表した。ここ数年は減少傾向にあったが、4〜9月としては3年ぶりに前年を上回った。椋田(むくだ)昌夫専務は「景気低迷が長引き、マイカーやタクシーの利用を控えているのでは」とみている。
今年4〜9月の乗客数は2810万人。前年同期の2770万人から約40万人増えた。3月以降、東日本大震災の影響で買い物客や観光客が減り、乗客数は前年同月を下回っていたが、7月以降に好転した。越智秀信社長は「10月以降の乗客数も好調。しばらく持続しそうだ」と話した。
同社がこの日発表した9月中間決算は、売上高が前年同期比6.1%増の180億円、純利益は約4.3倍の9億円で、中間決算では過去最高益となった。売上高のうち、電車の運賃収入は1.2%増の29億円だった。(諏訪和仁)
東北新幹線「はやぶさ」から九州新幹線「みずほ」「さくら」まで全国の新幹線の全車種、全駅を佐々倉実氏の写真とともに紹介。見て乗って楽しむための実用的なガイド