2011年11月7日月曜日

スラジュさん事件 不起訴報道について

一部メディアで、スラジュさん事件に同行し昨年末に書類送検となっていた入国管理局職員について千葉地検が不起訴の方針を固めるとの報道がありました。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111102-OYT1T00775.htm

しかし、これは公式発表ではないため、本日弁護団の先生が千葉地検に確認を取りました。

報道について、地検は全く関知していないとのこと。処分予定もまだ何とも言えない、との回答でした。読売の誤報・・・!?この誤報でどれほどスラジュさんの奥様、友人たちの気持ちが傷ついたか・・。報道する方にはこうした自覚があるのでしょうか?そうしたことにも責任を持って報道してほしいと切に思います。

2011年10月31日月曜日

スラジュさん国賠第1回期日が終わりました

本日はスラジュさん事件の国家賠償請求訴訟の第1回期日でした。

スラジュさんの奥様からの意見陳述があり、5分ほどでしたが今の気持ちを訴えました。この裁判を通して事件の真相を明らかにしてほしい、入国管理局に正式に謝罪してほしい、この二つをお願いしていました。陳述の中で、事件の数日前の面会の際にスラジュさんが「愛だよ、愛があるから私は絶対諦めないの」と言っていたその言葉が今でも毎日耳に聞こえてくると、奥様がおっしゃっていました。20年以上も一緒にいたスラジュさんが亡くなり、その喪失感はいかばかりかと胸が詰まりました。

一方で国のほうは、認否を留保するの一点張りで、誠意を全く感じさせないものでした。

次回は来年1月16日14時~705法廷です。今回は傍聴人が70~80人ほどお越し頂き、傍聴席に座れずに法廷の外で待っている方もいました(傍聴出来なかった方、申し訳ありません)。次回も傍聴席を埋めて、この事件が注目を浴びていることを示したいと思います。傍聴のご協力どうぞよろしくお願いいたします。

2011年8月31日水曜日

第1回期日決まりました! 

スラジュさん事件国賠訴訟の第1回期日が決定しました。
2011年10月31日(月)14時~東京地裁705法廷です。
 
皆様の傍聴が真相究明へのパワーになります!
ご協力よろしくお願いいたします。

2011年8月29日月曜日

スラジュさん事件報告集会

昨日、スラジュさん事件の報告集会が無事終了しました。
50名弱の方が参加し、事件のこれまでの経過報告や弁護団の先生によるこの事件の問題点(例えば、法定外の戒具の使用の事実、執行経過を記録するはずのビデオ撮影を恣意的に中断していた点など)、今後の事件の動向などの講演がおこなわれました。

今回の報告会には、大阪から来たスラジュさんのいとこや友人・支援者の皆さんも駆けつけ、生前のスラジュさんとの思い出、事件への思いが語られました。また、スラジュさんが描いた魅力的なイラストも展示し、スラジュさんの人となりが偲ばれました。

今後は国賠の中での真相究明となります。国賠日程などはAPFSサイトやブログなどでアップしますので傍聴へのご協力、よろしくお願いいたします!

2011年8月6日土曜日

スラジュさん国賠記者会見 掲載されました

昨日のスラジュさんの国賠記者会見、ネット上にいくつかアップされました。
期間限定だと思いますが、確認してみてください。




新聞は、朝日・日経・東京新聞の8月6日付朝刊それぞれ社会面に掲載されました。

2011年8月5日金曜日

スラジュさん事件国賠提訴しました

昨年国費送還中に死亡したガーナ国籍のスラジュさんの事件に関して、本日午前中に国家賠償請求訴訟を提訴しました。スラジュさんの奥様とお母様が原告となり、国と、護送に付き添っていた入管職員9人に対して、損害賠償を求める提訴です。

通常、国のみが被告となりますが、証拠保全の中で出てきた資料により、送還時に入管職員が自費で購入した結束バンド(戒具として認められていません)をスラジュさんに使用したり、送還状況をビデオに撮っていたにもかかわらず途中で撮影を中止するなど、過失行為というよりも故意による暴行ともとれる事実が判明したため、国と共に入管職員も責任を負うべきとなりました。
ちなみに、証拠保全の申し立てをした時、法務省は当初、まさにこうした該当する入管職員の聞き取り資料などの提出を拒みました。その後の裁判所の画期的な開示命令により、資料が出され、上記のような入管職員の行動が明らかになりました。法務省は明らかにこうした重大な事実を隠蔽しようとしていたわけです。

午後には上記提訴について東京司法記者クラブにて記者会見を行いました。多くの記者が会見に参加し、外部からはエコノミストなど海外メディアの記者も参加しました。


2011年7月12日火曜日

立教大学の皆さんが事務所にお越しになりました

ボランティアの池田です。
2011年7月12日(火)に、立教大学の皆さんがAPFSの事務所に訪ねてこられました。
 
現在、在留特別許可を求めて活動をしているフィリピン出身のガルシアさん、東日本大震災の後、岩手県陸前高田市で炊き出しを行ったビルマ(ミャンマー)出身のヌエヌエさんの話をそれぞれ聞かせていただきました。
 
ガルシアさんはもともと会社経営のため「投資・経営」の在留資格で日本に入国しましたが、会社経営以外の仕事をしてしまったため入国管理局に収容されてしまいました。入国管理局に収容され、「帰れ帰れ」と言われ続けたという話は私にとって衝撃的でした。「高校生になった息子さんのためにも在留特別許可を取るために頑張る」、とガルシアさんは前向きに話して下さいました。
 
また、岩手で炊き出しを行ったヌエヌエさんは炊き出しを行うことになった経緯、当日の様子などを詳しく話して下さいました。立教大学のみなさんの感想で多かったのが、「地震が起こったあと祖国に帰る外国人が多かったにも関わらず、日本に残って炊き出しをしたヌエヌエさんたちの行動力に驚いた」というものでした。
 
立教大学のみなさんは2人の話に熱心に耳を傾けていました。
私も2人の話を聞いて、たくさん考えさせられました。
その後は事務所近くのバングラデシュ料理店で交流会を行いました。おいしいカレーを食べながらの交流会はとても楽しかったです。ありがとうございました。