■vol.1
『面白い物語をつくる
ために必要なもの』
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◇面白い物語をつくるには
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面白い物語をつくるにはどうすればよいのでしょうか。人はどういう物語を面白いと感じるのでしょうか。物語のどんなところを面白いと感じるのでしょうか。人に面白いと感じさせる要素は何なのでしょうか。
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◇面白さとは何だろう?
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~面白さの正体~
物語を読んで夢中になり面白いと感じる要素について,八窪頼明著『おもしろさの創り方』の中に書かれてあることをおもしろさの要素を参考にして考え,次のようなことが思い浮かびました。
・ 感動する
・ 泣ける
・ このキャラ好き! 憧れる!
・ ハラハラ,ドキドキ,先が読みたい!続きが気になる!どうなるんだろう……?
・ ワクワクする
・ 不思議な体験
・ スカッとする
・ アッと驚く結末
・ おかしくて笑っちゃう!(ギャグ,コメディーなど)
・ こんな世界(業界・知識・文化・時代)があったのか……
・ ハッピーエンド
・ 癒される
などなど。
人は,物語の中でこれらのことを感じれば,面白いという感想を抱くようです。
では,これらの要素を思い浮かべながら,つぎのことを考えてみましょう。
◆単なる趣味のスポーツの試合(草野球や同好会など)と,プロの試合,部活動など学生の試合(甲子園とか、地区大会・全国大会などの公式戦)とでは,どちらが面白いでしょうか。
◆また,それはなぜでしょうか。両者にはどのような違いがあるでしょうか?
……さて,どうでしたか?おそらく,以下のような答えが思い浮かんだのではないでしょうか。
(選手たちの魅力,競技技術の高さ,試合展開の面白さ,倒すべき敵,背負っているもの,舞台の大きさ・規模,背景の事情,人物同士の関係,様々な人物の思惑,利害関係,ファンとの関係などなど……)
では,もう一問です。
◆趣味の単なるスポーツの試合を面白くするには,どうすればいいでしょうか。どのような要素を描いていけばいいでしょうか。
ぜひ,考えてみてください。
思い浮かびましたか。どうやら,それらのことが「面白さ」と関係があるようです。では,それらの要素をつきつめて考えていくと,どのような要素が浮かび上がるでしょうか。
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◇面白さをつくりだす3つの要素
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さて,前記の事柄をまとめると,次の三つの要素に集約していきます。
◎キャラクターの魅力
◎ストーリーの展開
◎設定(舞台・世界観・物語上の仕掛け)
最終的に,人が面白いと感じることはこの3つに結実していきます。
実はこれらが『面白さの正体』なのです。
この3つの要素が,“面白い”という感想をお客さんにもたらします。
つまり,面白い物語を作り出す上で必要不可欠な3つの要素なのです。
面白い物語を作るには,この3つの要素に焦点を当てて作っていく必要があります。
では,本講の最後に演習をやってみましょう。
演習
自分の好きな物語作品(マンガ,アニメ,小説,映画,ドラマ等)を一つ選び,どこが(何が)面白いと感じるのか「キャラクター・ストーリー・設定」の3つの要素に焦点を当てて読んでみましょう。3つの要素と面白さの関係性を探ってみましょう。
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