被災した宮城県の高校の吹奏楽部が、早大の学園祭で平原綾香さんと共演しました。
早稲田大学の学園祭で、被災した宮城県の高校の吹奏楽部が、平原綾香さんと共演しました。
早稲田大学で、学園祭が行われた。
演奏のリハーサルを行うのは、宮城県から来た石巻西高校吹奏楽部の生徒たち。
3月11日の大津波で、吹奏楽部の生徒も被災し、中には家が流されたり、家族を亡くした部員もいた。
部長を務める志野 さやかさんは、津波で大好きな祖父を亡くした。
志野さんは「(津波で)家はなくて、おじいさんは亡くなりました」と話した。
しかし、悲しみを乗り越え、吹奏楽部の練習を再開。
そして今回、早稲田大学のサークルからの打診を受けて、支援をしてくれた人たちに恩返しをしたいと、演奏会への参加を決意した。
志野さんは「(震災以降)物以上に、目に見えない、温かい気持ちをすごくいただいたんですよ。次はその温かい気持ちを、聴いてくださる方に、きょうお届けできたらいいなと思います」と話した。
演奏曲には、大ファンの平原綾香さんが歌う「Jupiter」を選んだ志野さん。
すると主催者側が、平原さんに共演してくれるよう打診。
平原さんは、ボランティアでの出演を快諾し、共演が実現した。
志野さんは、「本当にうれしいです。生きてて良かった!」、「おじいちゃんに、聴いてもらいたかった...」と話した。
平原さんは、「おじいちゃん、天国で聴いてるから」と、励ましていた。
(11/06 18:12)