小説家になろう
気がつけば異世界
堕神と憎しみ

堕神は真っ黒い塊だった。


だがルーミアの創る闇とは明らかに違うのが遠目でもわかる。
これは漆黒というよりどす黒い感じだ。


そしてぼそぼそと呟きみたいのが聞こえる。
だが何を言ってるのかは聞き取れない。




「凍てつく波動!!」

隣にいる冷華が先制攻撃を仕掛ける。
おそらく仲間の事で怒ってるのだろう。

てか、なんで妖怪はこう直線的何だろうか?
普通正面から仕掛けるか?



「え?」

「!」

堕神に攻撃が当たるが堕神は凍りつかない。
俺の障壁を簡単に凍らせたから相当冷たいはずなんだがな。



「・・・ニ・・・・・・・イ・・・ウ・・・ク・・・・」

若干堕神の言ってることが聞き取れてきた。


「・・イニクイニクイウラムニクイウラムニクイニクイ・・・・・」

なんだかとんでもない事になってるな。


「ニクイ!ニクイ!!ニクイーーーー!!!!」

堕神からこれまたどす黒い弾幕が出て来る。


・・・神力じゃない?
だが霊力や妖力の感じもしない。

ともかくこいつは危険だ。


「冷華!こいつは防ぐな!!避けろ!!」

「え、ええ」

自分の攻撃が効かなかった事と堕神の言葉に軽く衝撃を受けているようだが、大丈夫のようだ。

弾幕の密度は相当濃く、普通の妖怪や下級の神では30秒も持たないだろうが、冷華は結構強いので何とか避けている。



「一徹の砲撃」

弾幕の合間をぬって砲撃を撃つ。



「な!?」

「・・・・・」

これまた効果がないないな。
・・・・いや、効いているのがわかりにくいだけか?
それとも霊力や妖力は効かないのか・・・・



「オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

今度は堕神から触手みたいのが生えてきて、辺り構わず暴れている。

周りの木々を薙ぎ倒し、地面を削っている。


「わ!?!」

俺はともかく冷華がきつそうだ。
ギリギリのものが増えてきた。



・・・・こりゃ、とばして行くか。

「神霊砲」

今度は霊力と神力を混ぜた砲撃を放つ。
砲撃と言っても細く密度が濃い。
レーザーと言った方がいいかもしれない。



砲撃が当たると、黒い塊がブルブルと震える。
どうやらダメージがあるみたいだ。

神力なら喰らうのか?



「ガガガガガガガガガガガガ!!!!!!」

黒い触手が地面に刺さり、堕神を固定した。
そして気味の悪い声と共に一点にエネルギーが集まる。


砲撃か!?
まずい・・・・この位置では冷華が逃げる事ができない。


・・・受けるしかないな。





「俺の後ろに隠れてろ!!でかいのが来るぞ!!!!」

「仁は大丈夫なの?」

「最低でもお前よりかは大丈夫だ」


とりあえず冷華を俺の後ろに隠す。



「魔神壁」



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