【社会】中日CS突破、次は日本一だ ファンら歓喜の合唱2011年11月7日 01時15分
中日ドラゴンズの2年連続日本シリーズ進出が決まった6日夜、3万8000人の観衆で膨れ上がったナゴヤドーム(名古屋市東区)は大歓声に包まれ、色とりどりの紙テープが舞った。街角のスクリーン前や職場、家庭でも、ドラファンが一つになった。息詰まる接戦を制してつかんだ夢への切符。次は、日本一だ。 落合博満監督(57)が胴上げされて六度宙に舞った。「私は見守ってるだけで、選手が伸び伸びとやってくれた」。選手や裏方をたたえる落合節。観客は「魅せろ落合、日本一」の合唱を繰り返した。 「野球は皆に元気を与えてくれますね」。一塁側でミニバットをたたいて応援していた名古屋市中川区下之一色町の青山実夫さん(70)と三重県鈴鹿市高岡町の篠田きみよさん(68)、鈴鹿市土師町の原田真さん(63)が笑った。 3人合わせて201歳のきょうだい。実夫さんが名古屋で浸水被害に遭った1959年の伊勢湾台風の翌年から中日球場に通い始め、きみよさんらも続いた。華麗な守備で知られた中日の次期監督高木守道さん(70)がまだ若手だった60年代。カクテル光線の下で躍動する選手たちの姿が、電気設備会社の仕事で疲れた実夫さんの心を癒やしてくれた。 3人はその後も応援を続けたが、そろって球場に足を運んだのはこの日が初めて。きみよさんの長男の定明さん(41)が、30年前に実夫さんからチケットをもらった恩返しにと招待した。 3人は谷沢健一さん(64)や星野仙一さん(64)ら往年の名選手の大ファンだが、今は「おい(定明さん)の影響で井端弘和選手も大好き」と実夫さん。その井端選手が6回裏に2点本塁打を放ち、観客席全体で「バンザーイ、バンザーイ」の大合唱。3人のきょうだいも思い切り両手を天に突き上げた。 実夫さんは「いつの時代もドラゴンズにはヒーローがいるから、世代を超えて応援できる。今年こそリーグ優勝からの完全日本一が見たい」と期待する。 (中日新聞) PR情報
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