九州場所5連覇を狙う横綱白鵬(26)=宮城野=が6日、宿舎となっている福岡県粕屋郡の南蔵院で、ブロンズ製では世界一となる全長41メートルの涅槃(ねはん)像の前で土俵入りを披露。朝から大雨が降って中止も心配されたが、正午前には小降りになり「住職に日ごろの努力と行いがいいからだと言われた」と、世界一に負けない日本一の姿を約2000人の観衆に披露した。
夜は福岡市内のホテルで宮城野部屋九州後援会発足記念祝賀会と白鵬激励会が合わせて開催された。発足したばかりだが、高島宗一郎福岡市長や地元の名士ら約1000人が出席。新後援会としては異例の巨大規模でのスタートは、横綱にとって大きな支えになるだろう。
その応援に応えるように、7日か8日から出稽古を開始する。まず目指すのは新大関琴奨菊がいる佐渡ケ嶽部屋。「(琴奨菊の強さは)どんなものか。場所前から新大関と稽古して、盛り上がっていけば面白くなる」と話し、「横綱としてしっかりした結果で締めたい強い気持ちがある」と優勝で納めの場所を飾るつもりだ。 (岸本隆)
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