2011年11月07日

ありがとうの魔法

ロマンスカーに乗っていたことだ。
僕は、荷物を足元においておいた。
よく忘れ物をするためである。

ある日、後から来たとなりの人がこう言った。

「何でそんなことしているんだ。上に乗せて。」
明からに上から目線で、僕はカチンときた。
足を閉じて、小さくなった。
「はじめからそうすれば・・・」とグチグチ。

違うある日、後から来たとなりの人がこう言った。

「失礼します。」お辞儀をしていった。

僕は、感謝の気持ちが芽生え、その後、気分がとてもよかった。

それは、『ありがとう』の魔法だった。
posted by なおき at 08:39| Comment(0) | ショート・ストーリー
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