国際競争力ランク:日本は三つダウンの9位

2011年9月7日 20時14分 更新:9月7日 22時54分

 【ジュネーブ伊藤智永】世界の政治・経済指導者が集まる「ダボス会議」の主催組織である「世界経済フォーラム」(WEF、本部・ジュネーブ)は7日、恒例の「国際競争力ランキング11~12年版」を発表し、日本は前年から三つ順位を下げて9位だった。

 世界142カ国・地域の総合的な競争力を、制度や教育など12分野111項目について採点し、比較した。日本の順位下落の主な原因は、数年来続いているマクロ経済への低評価で、公債依存は世界最悪、財政赤字も135位。他に、農業政策(138位)や雇用慣行(133位)も競争力の足を引っ張っているとしている。

 ただし、今回の報告書では、東日本大震災の影響は統計データも不十分なため、まだほとんど表れていない。影響は「12~13年版」に反映される見通しで、さらに順位が下がる可能性があるという。

 日本は、技術革新力や企業の研究・開発投資で依然、世界1位を保ち、健康衛生・消費性向・ビジネスの洗練度などの項目で高い評価を得ている。

 上位は(1)スイス(前年1位)(2)シンガポール(同3位)(3)スウェーデン(同2位)(4)フィンランド(同7位)(5)米国(同4位)(6)ドイツ(同5位)など。米国は08年の1位から毎年後退している。

 新興国は、中国が26位で前年(27位)の勢いを維持したが、インド(51位→56位)とロシア(63位→66位)は順位を下げた。

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画

中小ビジネスを変えるオンラインとは

ウェブサイトが15分で簡単作成、しかも無料で

東海大学:建築学で宇宙に迫る

「はやぶさプロジェクト」のサポートチームに参画