6日午前10時半ごろ、長崎・五島列島の鳥島から西北西約4キロの領海内で、長崎海上保安部の巡視船「ほうおう」が2隻の中国漁船を発見した。2隻は停船命令に従わず逃走した。巡視船はこのうち「浙岱漁04188」(135トン、乗組員11人)を追尾して接舷。漁業法違反(立ち入り検査忌避)容疑で、船長の張天雄容疑者(47)を現行犯逮捕した。けが人はいない。
同保安部は、船長と残る中国人乗組員10人を漁船と共に長崎港(長崎市)に移送し、領海侵犯した経緯を詳しく調べる。
同保安部によると、2隻の漁船は、巡視船を確認すると反転し逃走を始めた。巡視船は浙岱漁04188を約4時間20分にわたり追跡し、鳥島の西約60キロの排他的経済水域(EEZ)で同船に接舷。海上保安官が乗り込み、船長を逮捕した。
[時事通信社]