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高齢者や生活保護受給者多く「どうすれば…」 東京・大久保のアパート火災

産経新聞 11月6日(日)21時41分配信

高齢者や生活保護受給者多く「どうすれば…」 東京・大久保のアパート火災
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炎を上げて燃えるアパート「ローズハウス林荘」=6日午前、東京都新宿区大久保(読者提供)(写真:産経新聞)
 「すべて燃えた。これからどうすればいいのか…」。焼け跡のアパートのそばで、住民たちは毛布にくるまって途方に暮れていた。6日朝に火災があった東京・大久保の古いアパートには、独り暮らしの高齢者や、生活保護受給者らが多く暮らしていた。炎は、お年寄りたちの命と、都会に残された安住の地を無情にも焼き尽くした。

 警視庁などによると、アパートには、22世帯・23人が居住していたとみられるが、このうち17人が生活保護を受けており、日雇いの仕事で生計を立てる人や、体が不自由のため寝たきりで介護を受けている人もいた。

 住民同士の付き合いはほぼなかったという。アパートに30年以上住んでいた男性(72)は「みんな、余裕のない生活だった。他人より、自分のことで精いっぱいだった」と話す。

 住民の男性(54)は「1階で激しく燃えていた部屋の住人男性は高齢で足が不自由だった。無事だといいが…」と心配そうに話した。

 アパートは1階と2階ともに、木製廊下を挟む形で向かい合わせに部屋が並ぶ構造。住民らによると、部屋の多くは4畳半の一間に台所付き。風呂はなく、トイレは共用だった。家賃は月約5万円で、都心に近い同区内では格安だった。

 新宿区によると、区内で生活保護受給者に支給される住居費は約5万3千円。区関係者は「受け取れる生活保護費内で生活できるように、このアパートを選んだ人が多いのではないか」と話す。

 焼け出された住民のうち、13人は新宿区役所に一時的に避難した。「元の場所に入れるかね」。ある男性住民は、アパート関係者に何度も問いかけたが、「もう入れないよ」と諭され、疲れ切った様子で毛布にくるまっていた。

 高齢者らから相談を受けるインターネット掲示板「介護110番」を主宰する吉川浩さんは「都市部では、老朽化アパートなどに入居する独居の高齢者や生活保護受給者が多く、孤立してしまうことも多い。最近は地域住民が相談に乗ることも少なく、防火設備などについても行政や周囲のケアがないと、また同じような悲惨な事態が繰り返されるだろう」と指摘した。

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最終更新:11月7日(月)9時22分

産経新聞

 

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