- [PR]
経済
【G20】円買い攻勢の恐れ 介入に理解得られず
2011.11.4 23:48
(1/2ページ)
【カンヌ(フランス南部)=本田誠】主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、野田佳彦首相は歴史的な円高を阻止する円売りドル買い介入に理解を求めた。だが、会議は欧州危機一色となり、日本の訴えは埋没し介入へのお墨付きは得られなかった。ギリシャの政局混乱などで危機が拡大すれば、投資家のリスク回避が強まり、消去法で安全とみなされた円を買う動きが加速し一段と円高が進む恐れがある。欧米には、市場を操作する介入への反発が根強く、結束を乱す日本の単独介入が制約され、円高を阻止する手立てが失われる懸念が強まった。
「過度な動きや無秩序な動きを引き起こさないよう通貨安定のための協力を強化することが重要だ」
野田首相は会議で、先月31日に実施した7・5兆円に上る過去最大の介入に理解を求めると同時に、協調介入への期待感もにじませた。だが、各国の反応はゼロ。介入への批判は免れたが、日本の立場に理解が得られたとは言い難い。
安住淳財務相も3日、ガイトナー米財務長官と会談し、「投機的な動きへの対応」などと、介入の理由を説明したが、長官は賛同も反対もしなかったという。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]