最近、カンボジアに進出を検討されている日本の企業が増えている様でして、私の所にも質問・相談などが沢山寄せられる様になったのですが、詐欺の被害に遭ったという方からの報告や相談も実は増えていたりします

特にここ1~2年は、医師・歯科医師に的を絞って詐欺を働く「医療コンサルモドキ」みたいな輩が徘徊していまして、以前から私の所にも何人かの医師・歯科医師の方々から相談が来ていたのですが、二階堂さんの所にも結構な数の相談が行っていた様ですね。


二階堂ドットコムでは、最初はこんな感じでしたが、この記事を見て問合せが増えたのか、ついこの前はこんな感じになっていました。


私のところに寄せられていた御報告・御相談で出てくる社名と同じです。相当な被害者がいるみたいですね。


ここの手口は、日本でセミナーを開き、「カンボジアで病院or歯科医院を開院すれば儲かる」とか、「実際に開院して儲かっている人がいる」とか、「近々カンボジアの法律の改正があるから早く手続きをしないと有利な条件で開院出来なくなる」など、美味しい話やウソばかりを並べ立て、その気になった医師・歯科医師から高額な契約金を取るというやり方です。

まあ、二階堂ドットコムに掲載されたので、もう悪事も出来なくなると思いますが。


カンボジアに限らず、新しい国や市場、新しい分野に進出する場合には、まず「誰と組んで」「どんな事業で」「どういう利益を得ていくか」という事を考える必要があります。

よくありがちなのですが、日本の企業が海外進出を検討する際、その国で行う事業そのものや採算性にはかなり注視するのですが、意外と「誰と組むか」は軽視されがちで、相手がどの様な素性の人物or企業かを余りよく調べずに契約や取引を始めてしまう事が多い様です

その顕著な例が上記の医療コンサルモドキの話でして、例えばこの会社の日本橋の事務所を調べるだけでもヤクザやブローカーが出入りする怪しいレンタルオフィスであることが分かり、普通であればまず被害に遭わないハズなのです。

他にも、日本の国の機関や大きな会社から独立して数年前からカンボジアでコンサル業をやっているくせに、事務所が無いとか、ライセンスが無いor失効しているコンサル崩れなども結構います
(彼らはなぜ事務所が無く、なぜライセンスの更新が出来ないのでしょうか?)
事務所の有無やライセンスの有無などは、ちょっと調べれば分かる話です。
調査会社に頼んでも大した金額ではありません。


あと先だっても、「カンボジアの金鉱の利権が押さえられるという話をブローカーに持ち込まれた」という日本のある会社から相談を受けました。
普通に考えれば、金が大好きな中国・ベトナムが放っておく訳がありませんし、本当に採算性の高い金鉱でしたら、日本を始め各国の専門商社も放っておく訳がありません。特に日本の大手商社はこの手の情報収集はかなり得意です。
特に金は、ダイヤモンド同様にユダヤ資本によって生産調整がされていますので、新しい金鉱山の開発などは全く素人の入る余地がありません。
私はユダヤ系の巨大金融機関にいた関係で、そのテの話は嫌という程聞かされましたもので(笑)。
話を戻しまして、
どういった理由があって、埋蔵量や含有量の測定すら自前で出来ず、更には鉱山経営のノウハウも持たない会社に金鉱の案件を持ち込むのか
常識でよく考えて頂きたいと思います

欲が絡むと、希望的観測に支配されて正常な判断が出来なくなる人が多い様ですが、そういった人はまさに詐欺師や悪徳ブローカーの絶好のカモです。

よくよく御注意頂きたいと思う次第なのです。