県産あきたこまちのＰＲイベント（県主催）で「コシヒカリ１００％使用」と誤表示されたおにぎり９千個が配られた問題で、ミスをした製造元の全農パールライス東日本（東京）が５日、東京・渋谷でのイベントで「秋田県産あきたこまち」と表示した新商品のおにぎり５千個を配った。６日と合わせ、１万個を配る。
　
　同社は今後も、新表品の県産あきたこまちのおにぎりを製造。炊飯工場がある千葉市を中心に首都圏のスーパーなどに卸し、定番商品として売り出す。

　おにぎりは、渋谷のＮＨＫ放送センター前広場で同日始まった農畜産物チャリティーフェア（ＪＡ全農主催）で配布。大勢の親子連れなどが訪れ、パール社のブースでは社員らが「秋田県産のあきたこまちのおにぎりです」と呼び掛けながら、東日本大震災義援金として１００円募金した人におにぎりを２個ずつ配った。

　今回配布する１万個は、両社が県に示した補償策の第１弾。２０日には渋谷駅周辺で２万個、来年２月開催の青梅マラソン会場でも２万個を配り、計５万個でミスを償う。数百万円掛かる費用は両社の全額負担。