日蓮大聖人は日蓮大聖人御書233頁『唱法華題目抄』に、
「魔にたぼらかされて通を現ずるか。但し法門をもて邪正をたゞすべし。利根と通力とにはよるべからず。」と仰せであります。
つまり世の中には、普通の人とかけ離れた能力を保持し、人々の無知を巧みに操る利根と通力を具えた人がいます。
「利根」とは、かしこい性質。利口。利発。特に仏教で、宗教的素質・能力がすぐれていることをいいます。
「通力」とは、自由自在の超人間的で不思議な力。神通力をいいます。神通力とは、何事でもなし得る霊妙な力を意味します。
日蓮大聖人は、邪正を正して利根と通力という超能力を兼ね備えた人には依るべからずと御指南であります。
利根と通力を巧みに操る人は、人々が陥りやすい落とし穴を心得、更に利根と通力を磨き、影で日々研究熱心に努力をしているわけです。
人の興味を引く技を錬るのであります。
信者はその通力によって全てを委ねるようになって行きますが、深みにはまった頃に大きな罰が待ち構えています。
不治の病を治したり、何もないところから灰や指輪などを出す「超能力」の持ち主として日本でも知られるインドの霊能者で宗教指導者のサティヤ・サイババ氏が24日、入院先の同国南部アンドラプラデシュ州プッタパルティの病院で死去した。84歳だった。サイババ氏は呼吸器などの不調から3月下旬に入院して容体が悪化、ここ数日間は危篤状態が続いていた。
サイババ氏は1926年、プッタパルティの村で生まれた。14歳の時、特別な能力を自覚。インドを代表する聖者シルディ・サイババの生まれ変わりとして、以来サティア・サイババと名乗るようになったとされる。
サイババ氏は国内外の著名人の尊敬や信仰を集め、信者の数は「世界中で1千万人」(地元ジャーナリスト)といわれる。インドの歴代大統領をはじめ、世界の著名人も信者として名を連ねる。サイババ氏をめぐっては、一時、超能力の真偽や私生活をめぐる噂が相次いだこともあった。
サイババ氏は一方で、莫大な資産家として知られる。国内外の信者からの寄付・献金によるもので、実態ははっきりしないものの資産は4千億ルピー(約8千億円)以上との見方もある。資産は、貧困層のための無料病院や教育施設、水インフラ整備など国内だけでなく、海外での慈善事業にも使われている。
独身で子供がいないサイババ氏が死亡したことで、インドの関心は、莫大な資産を誰が管理するかに集まっている。兄弟や甥が慈善事業を運営する財団の中心的存在になるといわれているが、州政府が資産管理に乗り出すのではないかとの見方も出ている。
サイババ氏はかつて、自身は90代で死亡し、その数年後に生まれ変わると予言していたとされる。だが、今回の死亡時期は予言よりも早かった。

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