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“輪太鼓”響け 石巻・雄勝中の生徒が東京駅で演奏
 | 寄贈された太鼓も加え、演奏する生徒たち=5日、JR東京駅 |
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東日本大震災の津波で愛用の太鼓が流された宮城県石巻市雄勝中(生徒54人)の生徒が5日、JR東京駅で、古タイヤの真ん中にビニールテープを重ね張りした太鼓で「復興輪太鼓(わだいこ)」を披露した。JR東日本は演奏後、新品の太鼓5個を寄贈した。 東京駅駅舎の屋根に雄勝産の硯石が使われている縁で、演奏が実現した。大勢の通行客が見守る中、生徒49人は「たくましく生きよ」と書かれたそろいのTシャツで、復興への願いを込めて力強く演奏した。寄贈された太鼓でも早速演奏してみせた。 JRは9月、東京駅で見つかった列車の行き先板を復興支援に生かそうとオークションで販売。約2000万円の売り上げの一部(120万円)で太鼓を寄贈した。 雄勝中生徒会長の鈴木貴登君(3年)は「太鼓をたたけるのも全国の皆さんに支えてもらったおかげ。今度は逆に太鼓で元気をあげたい」と話した。 東京駅の梅原康義駅長は「たくさんの元気をくれた生徒の皆さんに感謝したい」と述べた。
2011年11月06日日曜日
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