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【プロ野球】松中 トドメ代打満塁弾で王手2011年11月5日 紙面から
◇パ・CSファイナルS第2戦 ソフトバンク7−2西武日本シリーズ出場権を争うパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は4日、ヤフードームで第2戦を行い、ソフトバンクが7−2で西武に2連勝した。1勝のアドバンテージを持つソフトバンクは、5日の第3戦に勝つか引き分ければ8年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。 万感の思いを込めた打球を、3万5021人のファンとともに脳裏に焼き付けた。バットを持ったまま1歩、2歩…。ゆっくりと歩みだしたソフトバンク・松中が両手を突き上げた。8回2死満塁。右翼席に消えたのは、CS史上初の代打満塁弾だ。 「自分が一番ビックリです。最高の結果が出て、ファンのみなさんに感謝です」。西武・牧田の初球スライダーを仕留めた。煮え湯を飲まされ続けたCSでは2007年の第1ステージ第2戦以来、実に29打席ぶりの一撃で悲願に王手をかけた。 04年から6度も阻まれたプレーオフ、CSの壁。松中は「秋に勝てない」という十字架を背負い続けてきた。昨季までの通算成績は84打数16安打、打率1割9分。「僕がCSのプレッシャーをつくった」。相次いだ故障にも悩まされた。 今季も9月14日の西武戦での死球で右膝蓋(しつがい)骨を骨折。懸命のリハビリでCSに間に合わせた。「チームの勝利が最優先。ダメなら(登録から)外してもらっていい」。秋山監督も決断した。「代打の一番手。彼しかいない」。CS初の代打で、元3冠王は大仕事を成し遂げた。 観戦した孫正義オーナーとはベンチ前で抱き合った。「本当にスカッとした。いよいよあと1勝。悲願ですから」。王会長も「見事な一振り。彼はいろいろあったからね」とたたえた。「野球の神様はいる。明日は必ず決めたい」。37歳の「代打の神様」が力強く誓った。 (相島聡司) PR情報
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