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[30375] [ネタ]ISの世界にAFをぶち込んでみた。
Name: rahotu◆dfddba02 ID:54cb36f9
Date: 2011/11/02 22:16
皆様始めまして。主になろうで書いているrahotuです。

この作品は今更ながらISのクロス作品です。

Armored Core for Answerの目玉であったアームズフォートを唯単にISの世界にぶち込んだだけです。

極めて実験的要素が強いですが、少しでも暇潰しにでもなればと思い書いていきたいと思います。

今回は導入部だけですが、ほぼ作者の妄執と中二の塊ですのでそれらがお嫌いな方は読むのをお勧めしませんのであしからず。















IS、つまるところこのインフィニットストラトスというスーツは本来宇宙空間でのマルチフォーマルスーツとして開発がスタートし『白騎士』事件を経てスポーツ用の競技スーツと銘打って軍事用に転用された。

既に周知の通りISはその極めて高い汎用性、機動性、水中宇宙空間と環境を選ばない適応能力。

更に大陸間弾道ミサイルを無力化するほどの戦闘力を持つ人類の兵器史上最も完璧に近いと言えるものであった。

だが、致命的な欠点として女性にしか扱えず、更にISの中心となるコアは開発者である篠ノ之束が製造法諸共姿を消してしまった為、実質五百機未満のISコアを巡り、各国で激しい開発競争が繰り広げられることとなった。

このようにISはほぼ完璧と言ってよい性能を持っているが、量産性そして人を選びすぎると言う点が社会問題にまで発展している事実を見るに。

凡そ兵器としての使用に耐えうるものでは無い事が予想された。

兵器とは徒にもかくにも、匹夫の蛮勇に耐え容易に生産、整備、使用でき。

その国の軍事ドクトリンに適した物が採用される。

翻ってISは兵器としては完全に落第だと言える。

(ISが登場して十年以上経つ今現在をもってしても、未だに解析不能なブラックボックスが多く、ほぼワンオフ機体であり個人の技量が大きく影響するISは軍事上経済上共にリスクが大きく、一個人の妄想の塊とも言えるものを使い続けるなど出来よう筈がなかった。)

精々、新技術新兵器の概念実験機、つまるところ世界で最も高価な鉄屑と何らかわらないのだ。

だからと言ってISの性能を否定することは出来ない。

既存の兵器を向こうに追いやり、最強の兵器として現代に君臨している今それに目を背けることは誰も出来ない。

だが、ISは兵器としての使用には耐えられない。

ならば如何するか?

兵器としての安定性に欠くならば、それを補完する或いは代替する物が必要となってくるのは自然の流れと言える。

この要求に答える為、世界の富の凡そ四十パーセントを占めると言われるパックス。

アメリカ及び環太平洋経済圏の主である巨人GA社、欧州第一の企業であるBFF、北欧のインテリオルグループ、中東のオーメルサイエンスと元宗主ローゼンタールグループ。

これ等の世界的グローバルでありグローカルな企業がそれぞれ示した案。

それらを統合して最終的に決断された代替案。

ISのような個人の才覚性別によらないそして代替可能であり、尚且つ既存の兵器を廃しうる或いはそれ以上の性能を有し容易に生産可能であること。

戦略兵器である核に代わり、新たに国家の安全保障となり軍事的な威圧感を持つこと。

ある程度の環境に適応し、尚且つ複数のISと同等以上の性能を持つこと。

これ等のことを併せ持つ兵器。

アームズフォートと名づけられ。

各国で大量に試作、生産配備されることになるこの新しいく登場した兵器カテゴリーが、その後世界に未曾有の災害を振りまくことに成るのだが....。

ISと同じく登場したばかりのこの兵器がその真の意味での危険性を世界に認知されるまでには相当すうの時間を必要とした。









[30375] 始祖にして母なるものの鼓動
Name: rahotu◆dfddba02 ID:54cb36f9
Date: 2011/11/02 23:39
ブリテン島

嘗て産業革命を起こし、世界に先駆けて産業化を進めついには欧州の貧しいとりえと言ったらシェークスピアとアーサー王しかなかった島国が日の沈まぬ国と形容されるほど世界に君臨する大帝国にまで上り詰めて幾ばか。

嘗ての栄光も陰りを見せ斜陽国家として嘲笑を受けながらも、何とかブリテンと言う名を留めていた過去の遺物。

それこそがグレートブリテンの成れの果てであったはずだ。

だが、そこに転機が訪れる。

二十一世紀中東の春によってアフリカ北部と中東の独裁政権が倒され、民主化し市場が開放されたことで不況に喘ぐ世界中の企業が新たな肉に群がった。

ベルリンの壁崩壊によって開かれた東欧へと西欧の企業が群がり貪り、経済力のはけ口としたように。

革命を支援した欧州各国は民主化したアフリカ中東に羽虫の様に群がった。

だが、ブリテン一国だけが様子見しアフリカ及び中東の情勢を静かに見極めていた。

革命によって民主されたはずのアフリカ中東は、独裁政権を倒すという共通の目的を失い、部族意識が強い土地柄ゆえか。

革命後の利益、権益を巡り仲間内で争い。

欧州からなだれ込んだ商品が、今まで国に保護されてきた企業を圧迫し国内に不満が高まっていた。

そして、遂に。

内乱が発生する。

中東某国の革命のように、最終的に勝利を勝ち取ったのは過激な主張を掲げる特定宗教の原理主義であり外国の企業は排斥されてしまった。

だが、嘗て世界の半分以上を支配したブリテンは老獪であった。

革命後の内乱が近いと見るや、時を置き巧みな外交で内乱を助長させ双方に武器を売り、また当地の企業を保護すると言う名目でPMCを組織し恩を売りつつ莫大な利益を稼いだ。

この時、最も利益を上げたブリテン系企業がその後統合を繰り返して出来たのが後の欧州第一の勢力を誇るBFFである。

時代が進み、ISが登場すると今度は嘗ての植民地時代の残り香であるイギリス連邦を持ち出す。

ISの数が限られ、中小国はその割り当てを大きく減らされ或いは宗教上の理由からか配備できないという国が相当数存在する。

そんな国々に、ブリテンは耳元で囁き、なだめ、時に脅し、利益をチラつかせ、最終的に騙す形で再び連邦を復活させるに至った。

一国一国を見れば大した事がないようで、連合を組むことでISの総数に関してはアメリカ、ロシア、中国を抜き世界一位に躍り出たブリテンは広がった経済圏を支える事が出来たのもブリテン中の企業を統合して出来たBFFの力あって故と言われている。

さて、話を現代に戻そう。

広がった経済圏を支え尚且つ宗主として君臨しうる力を持ったブリテンではあったが、その軍備に関してはお寒い限りであった。

ISの登場によって防衛予算が切り詰められそのお陰で経済的にゆとりを持てたブリテンではあったが今後世界のリーダーとして指導力を発揮する為には嘗ての砲艦外交のような。

旧世紀の核兵器、つまりは目に見える軍事的圧力が必要となった。

ISは自国防衛用の手段であり、常任理事国といえども必要最低限しか配備出来ず、国家を除けば世界で一番ISを保有しているのは日本のIS学園という事になる。

嘗ての大英帝国のように、巨大な経済圏を維持する軍事力を早急に整える必要に狩られたブリテンは最早国営企業とも言っていいBFFに依頼し。

この動きを察知した欧州各国が危機感を覚え、ISの新世代開発計画であるイグニッションプランをスタートさせた。

BFFの歴史はライフルと紅茶の上に成り立っている。

前者は武器商人を揶揄し、後者は一族経営を冷笑しているが、オルコット一族によって仕切られているBFFは。

その莫大な資金力に物を言わせてブリテン政府に答えて見せた。

まずシーレーン確保に関し、同じくアメリカ政府と同様な以来を受けていたGAグループと提携し大型艦造船のノウハウを習得する傍らBFFが誇る精度の高いライフル及び艦砲技術を提供し、量産性を考慮しつつも新機軸の護衛艦構想としてハイパーセンサーの技術を導入した新型イージスシステムも開発。

これ等の新型兵器及び新型艦を積極的に配備されたブリテン第七艦隊は世界最強の名を欲しい侭にするのだが...。

それは又別のところで書くとしよう。

GAグループとの提携で、大型兵器に関するノウハウを獲得したBFFは海洋の問題に一定の解決策が見えた後、次に陸上を制する事を考える。

最終的に国家の戦争は陸戦で決まるのは自明の理であり、ブリテン本国から援軍が到着するまで如何に植民地もとい連邦加盟国を守るか。

アフリカの南北に長い土地をどのように守り抜き、尚且つ影響力を確固たるものとするかが、今後のブリテンの明暗を分けるといっていい。

欲しいのは碌に整備されていないアフリカの土地で、如何に近代兵器を維持しまた確固たる威力を発揮し尚且つ複数の国を牽制しうる力。

そのコンセプトの元で開発が進み、長年の研究の果てに辿り着いてのが時代と逆行した超大型化。

嘗て夢想された陸上戦艦であった。

単独で複数の敵を相手取り、尚且つ軍団規模の戦力を維持し、制空権を保持しえ。

複数のISを圧倒し尚且つ代替可能な再利用可能な兵器。

アフリカという領土を維持する関係上、これ等のコンセプトを達する為にコストを度外視するという思い切った決断を下したBFFは、アメリカから軍備費削減によって大量に発生した廃艦を買い叩き、資源へと返ると早速建造へと取り掛かった。

当初ブリテン政府は莫大な費用がかかるこれ等の計画を止めようとしたが。

王室とも強い繋がりを持ち、尚且つBFFの損失はそのままブリテンの経済を直撃することと同義であり、結局これ等BFFが提唱した案は全て議会を通り、建造は加速度的に進んだ。

完成の暁には、人類史上最大の陸上兵器が完成すると見込まれ、その未知の性能はこの時開発当事者であるBFF以外、誰も見抜く事が出来なかった。












あとがきのようなもの。

かーちゃん誕生の背景です。

このまま一機一機アームズフォートを紹介していこうか、それとも早速ガチバトルにするか。

ゆっくりと考えています。

誤字語法がありましたら、感想の方まで書いていただけると、ありがたいです。





[30375] 母の力
Name: rahotu◆dfddba02 ID:54cb36f9
Date: 2011/11/04 00:26
BFFがその総力をかけて開発建造した新概念新機軸の防衛構想の集大成である超巨大兵器。

六機の巨大な足に、多数の飛行甲板を備え、尚且つその特徴的な最早計測不能なほどの巨砲を二基六門。

上から見ると、六本足の蜘蛛の背中に飛行甲板が放射線状に配置され、中央部両側に配置された巨砲が周囲を威圧する。

二十世紀の重巡洋艦クラスの火力を弾く装甲、全体に配置された二十基以上ものミサイルランチャー、多数の航空機の離発着を可能とする飛行甲板、人工衛星さえ射程におく超巨大レールキャノン。

それらによって周囲100kmは絶対防衛圏と化し、事実その莫大な建造コストに見合う威力を発揮したと言える。

スピリット・オブ・マザーウィルと名づけられたこの地上戦艦は、後のAF(アームズフォート)の先駆けとして以後十年間地上において覇権を握る事となるが、登場当初はそうではなかった。

何故か?

考えてみれば分かる。

某第三帝国の巨大列車砲の例を見るに、このような巨大兵器はその存在による威圧以外、対して建造コストに見合うような戦果を得ることは出来ず、運用に多大な人員を必要とし時間も何もかもがかかり過ぎる、そういったことから各国。

特に欧州ではこの兵器を嘲笑を持って迎えた。

IS全盛期である世界の常識から言っても、このような巨大兵器は無用の長物でしかない...筈だった。

だが、世界の常識は又も覆された。

それも思わぬ人物によって。



ISが登場してから、既に十年以上。

人類初の男性のIS適正者は発見され、そして姿を晦ましてから三年。

その男は、ここアフリカの地に降り立っていた。

「全く、束さんも人が悪い。こんな所に俺一人送るなんて、なあそうだろう?**」

黒髪黒目の明らかに日本人と分かる容貌の少年が、陸の上で振り返って自分の相棒を見る。

「せめて千冬ねえがいれば...っ!?動き出したな。準備はいいか」

少年は光学カメラを覗き込みながら、地上に存在する六対の足。

まるで神話の世界に自分が紛れ込んだかのような錯覚さえ起こさせるその巨大な足が。

ゆっくりと少しずつ、動き出すのをカメラで追いながら一つも見逃さないよう確りと記録に残していく。

手元の腕時計の秒針がゼロを示し、少年は一言呟く。

「はじめろ」






あとがきのようなもの

作者です。

カーチャン登場と思わせておいてまさかの彼。

次くらいでカーチャンの力を書ければいいかなと思っています。

なんたって母は強し、ですからね。






[30375] 母は強し、女は強し
Name: rahotu◆dfddba02 ID:54cb36f9
Date: 2011/11/04 01:41
作者です。

今回はムシャクシャシテやった、コウカイはしていない。

シャルルは可愛い。

そんな話です。






轟音、そして爆音。

スピリット・オブ・マザーウィルのありとあらゆる火砲を開き。

自慢の人類史上最長の射程を誇る巨砲二基六門がはじめて火を噴く。

多数の速射砲からの砲撃が、地面を耕し。

圧倒的投射量を誇るミサイルの群れが空を覆い尽くす。

その火力の前に、戦車が、飛行機が、それらを向こうに追いやり頂点に君臨していたはずのISさえも火に飛び込む蛾の様に呆気なく火球に消えた。



時は遡り二週間前。

中央アフリカで起こった民族問題に起因する紛争は、やがてISの登場によって圧倒的戦力で制圧した政府軍の勝利に終わり。

だが、長引いた内乱や外国に介入によって経済も何もかもが破綻した国家を維持する為に、戦争につぐ戦争を繰り返し。

遂にはアフリカを横断するように領土を広げたその国家はブリテン、イギリス連邦との激突は必然であった。

狂犬国家と揶揄され蔑まれてい国家ではあったが、形振り構わぬ軍拡に条約破りのISの軍事利用を積極的に推し進め。

また、外交面では条約を守る国々に裏でISの実戦データや企業の実験兵器を運用しそのデーターを売るという事で国庫を賄いつつ軍備増強。

貧国強兵を体言したその国は遂にグレートブリテンと真っ向からぶつかった。

宣戦布告の理由なんかなんでもいい。

ここ十年来、ブリテンの飛躍を望ましくないと思う国や組織は少なくない。

支援こそしないものの、グレートブリテンの領土の幾ばかを掠め取ってくれさえすればいいのだ。

彼らは中東の春で行ったブリテンの裏切りにも等しい行為を忘れてはいない。

また、かつての王座に返り咲いたブリテンに今更頭を下げるなど、出来よう筈がなかった。

兎に角始まったこの戦争は、大方の予想を裏切りその国の一方的な敗北と敗走に彩られた。

その原因は何か?

つまるところ、彼らは自分達の身の程をそれほ弁えてはいなかっただけなのだ。

真っ向からスピリット・オブ・マザーウィルに立ち向かい。

虎の子のISを失った彼等に、最早ブリテンを留めるだけの力はおろか。

占領した国々を纏めるだけの力さえ失った。

それほどまでに戦いは一方的であった。




開戦当初、宣戦布告と共に国境を越えたその国の最精鋭IS部隊が真っ直ぐグレートブリテンアフリカ連邦の要、カイロを占領するべく飛行し。

その前に形容でもなんにでもなく事実として壁として立ち塞がったスピリット・オブ・マザーウィルと戦闘になった。

IS部隊がマザーウィルをハイパーセンサーで捉える間に、既に衛星によって詳細な動きを捕捉していた事で。

容易に迎撃体勢を取れたマザーウィルに対し、準備の整わずまたISという最強の鎧を身にまとい慢心していた彼女等は正に唯の的でしかなかった。

轟音、大気を揺るがすほどの爆音が地平線の彼方から聞こえてくるのをISのハイパーセンサーは逃さなかったが、ついで来る質量を伴った脅威にたいしては何ら意味を成さなかった。

一瞬の内に十二機いたISのうち三基が文字通り地上から姿を消し、半分の機体も砲弾が通り過ぎた後の衝撃波で陣形を乱し。

立て直そうと気流に絡め取られているところに更に無常にも砲弾が叩き込まれる。

一方的なワンサイドゲーム。

避けようとしてもハイパーセンサーが知覚するよりも早く着弾し、精々3mちょっとしかないISを正確に打ち抜く射撃精度。

そして何よりも。

先程から一向に鳴り止む気配がない巨砲の発射音と大気を振るわせる衝撃波が、彼女等を更なる絶望へと追いやる。

何故?如何して?有り得ない

マッハ3で高速飛翔する物体を打ち落とすなど、同じISですら難しいことを量と精度で解決したマザーウィル相手に。

一矢報いることはおろか、何もさえぎるものがない空中で逃げ場がない中彼女らは最後の一機が消滅するまで、砲声は鳴り止むことを知らなかった。

IS部隊を退けたマザーウィルは今度はその巨体をゆっくりと旋回させ、砲台をかの国の首都へと向ける。

ISでは何とかなっていた砲弾が通過するときに発する衝撃波。

それが地上を這う装甲車や戦車にとっては正に降って湧いたような厄災であった。

逃げるところなど何処にもなく、国境を越えたと思ったら直にこの世から物理的に消滅しているなど。

だれが予想できよう。

やむ事無く降り注ぐ砲弾に、マザーウィルから発射された巡航ミサイル群が牙をむき、止めとばかり。

マザーウィルから発艦したステルス攻撃機が首都官邸を爆撃する。

僅か二週間ほどで戦闘は呆気なく終結し。

かの国が動員した十八機のIS以外、ブリテンは一機たりともISを使用する事無く勝って見せたのだ。










嘗てはある程度の繁栄と発展を迎えていた亡国の首都で、彼はその惨状をつぶさに監察しつつ廃墟と化した街を歩いていく。

道行く人々は瓦礫を撤去する力もないのか、みな俯いて地面へと横たわり。

死体が放つ腐臭がそこらじゅうに漂っている。

ブリテン及び国連によって保護下に置かれたこの国はまだまだ再生への道は険しそうだ。

半ば人事の様にそう心の中で思った彼だが、実際は彼自身にも此度の惨状の責任はある。

軍部を焚きつけ、ブリテンと激突させ、マザーウィルとISを彼と彼女が思うようにぶつけてくれた。

その結果に彼も彼女も非常に満足しているし、その点を見れば彼等の犠牲は無駄ではなかったと言える。

さあ、今度は日本だ。

久しぶりに帰る故郷へと思いを飛ばしつつ、彼は瓦礫の山の中を鼻歌を歌いながら歩いていった。












あとがきのようなもの

作者です・

不味い、非常にまずい。

深夜テンションは非っ常ぅにまずい。

次回から少し、書き方を変えてみようかと思います。

バリバリ人を喋らせて、もう少し描写を細かくして、あと考察とかを織り交ぜつつ書けたらいいなと思っています。





[30375] 近藤バニシングマガジン風に解説?
Name: rahotu◆dfddba02 ID:54cb36f9
Date: 2011/11/04 02:23
アフリカでブリテンと戦争が起きる前と後の世界がどう違うのか。

非常に魅力的な議題ではあるが、事軍事的な、各国の国防戦略にはその変化が如実に現われている。

今まで無用の長物と笑っていたものが、いともたやすく。

彼等彼女等の考えを越えIS=絶対という方程式を根底から覆したのだ。

本来アームズフォートと称されるこの兵器カテゴリーの役割は。

一にISの登場によって失われた抑止力の代わりとなる相手に威圧を与える兵器であること。

二にISの弱点を補い尚且つそれ自体もISと同等以上の性能を持ち代替可能なこと。

三にとにかく既存の技術で作れ、尚且つ容易に量産が出来誰でも扱う事が出来ること。

この三点からも分かるようにあくまでもISの補完する兵器のはずであった。

だが、BFFはそれに満足せず研究に研究を重ねGAグループの協力も得ながら遂に開発したスピリット・オブ・マザーウィルは上記の三つの要素に全く当てはまらないながらアームズフォートとして区分されているのは、一重にその巨大さ故だろう。

全高600m、全長2kmを越える史上最大の軍事兵器を一体どのように区分するのか?

既存の概念に全く当てはまらないということではISと同じ存在であるマザーウィルだが根本的なところでそのあり方で大きく異なる。

つまり前者が非代替可能兵器未満の兵器であるならば、後者は代替可能と銘打った実質量産不可能な決戦兵器といえる。

だが、兎にも角にもマザーウィルの存在がISのサポートとして開発が進められていたアームズフォートをゆがめたのは間違いない。

これ以降各国で巨大兵器の研究開発が進ん行くが、最終的に量産にまでこぎつけたアームズフォーとは意外なほど少なく。

これは同グループがいかに規格外の存在であったかを証明している。

個のISに対して力と量のアームズフォート。

この両極端ともいえる兵器が最終的に人類の存亡をかけて戦う事になることを、当時の人々は知る良しもなかった。







データベース

スピリット・オブ・マザーウィル
始祖にして全てのアームズフォートの母。その後の子供達の運命を決定付けたと言ってもいいエポッキメーキングな機体。超射程重火力、重装甲に重装備と陸上戦艦どころか移動要塞と形容するのが相応しい超巨大兵器である。
開発元であるBFF曰く『むちゃくしゃしてやった、反省はしている後悔はしていない』らしく、実際ブリテンの覇権を十年以上にも渡って守り続けた勲章艦である。
飛行甲板は専ら物資や人員の運搬用に使われ実際に戦闘機が飛び立つことは稀であったそうだ。射程200kmを越える巨砲の存在と絶対的な防空圏とで無敵を誇っていたが果たして...。






[30375] AF後と前におけるISの戦術に関する変化(誤字修正)
Name: rahotu◆2115ff84 ID:b4f36931
Date: 2011/11/05 17:01
作者です。

会話を入れるとか言っておいて、どうしても人と会話を書く事が出来ません。

今回もだらだらと無駄に長い設定説明が続きますので、ご容赦下さい。

ISの進化系統はモビルファイターを少し参照しました。









IS登場当初。

世界に拡散したISコアの扱いについて各国は困惑した。

何故なら、余りにも白騎士の性能が隔絶しすぎており、アレを量産するとなると技術的問題やコストや開発費用。

また、どういった戦術ドクトリンで運用するのかさえ手探りの状況であった各国は迷走に迷走を重ね。

その結果として生まれ第二世代IS。

打鉄等に見るISは近接戦闘を主とし、ハイパーセンサーと絶対防御の存在でほぼ無敵ともいえるISに対抗するのには。

これまた単純な理論で同じものをぶつけるという方法で解決をみた。

第二世代前のISは極度に大型化、または重装備、重装甲、軽量に特化し、ミサイル以外に装備を持たなかったりと。

量子格納技術への理解が不十分であった為当時のISは武装を態々展開後に外付けして運用されていたほどだ。

第二世代以降は、武装や各種装備を量子変換しよりコンパクトにスムーズに取り出す事が可能と成ったが故に、対軍から対ISへとシフトしていく過渡期の機体であり。

接近戦に特化しつつも、ISという兵器を既存の兵器グループに押し留めようとした当時の技術者達の涙ぐましいまでの努力によって殆どの機体が凡庸な性能に納まっていた。

ここで漸くISを安定した兵器へと昇格させたことで、今度はISの本来の性能。

つまり白騎士のコピー計画がスタートした。

その為に、各国ともそれぞれ一芸に特化したISを開発し白騎士までの繋ぎ、技術習得の意味合いを込めて第三世代と命名し。

事実、これ等の機体は殆ど試験機試作機が占め各国の主戦力が第二世代どまりであったことと比べると。

当時のIS開発者達の思想が透けて見える。

兎に角白騎士への道しるべを何とか探ろうとしたIS研究ではあるが彼等はまたしてもIS登場時と同じく頭の上に突然雷が落ちてきたかのように衝撃を受けた。

ISの生みの親である篠ノ之束が発表した第四世代IS。

その性能、デザイン、全てが彼等の予想を大きく上回っていた。

開発中の或いはまだ基礎研究さえ終わっていないような物が第四世代ISに全て詰まっていたのだ。

最早世代云々の話ではなく、開発のISに対する視点の違いがここに現われていた。

ISをあくまで凡庸な個人でも扱えるように研究した各国に対しあくまでも自身の開発したISのみが白騎士の正当な継承者であると証明するため。

個人の技量、またはそれさえ必要ないほどの究極の個への執着と集約。

太古の昔、一歩兵がその蛮勇によって歴史に名を留めたかのように時代を逆行し単一の兵器が世界と対等に渡り合うなど。

白騎士事件で既に証明されたはずの事実を改めて突きつけられた彼等が、自らの考えと方針の転換を迫られる。

これまでの白騎士を目指しつつIS対ISを推し進めるのではなく。

究極の個の追求。

つまるところIS対全て、そう置き換えていい程のものを要求され。

通常の兵器ならば到底考えられないが。

しかし、ISはその隔絶した性能と引き換えにコアの量産がきかず。

実質五百個未満のコアを、凡庸な個人でも扱えるように性能を押し留めるよりは。

コストがかかろうともそれ一機に全てを集約するという方向にシフトしていくはずであった。




だが、それを実現するには余りにも時間も資金も技術も何もかもが不足し。

結果、それらを肩代わりするべくISで得た各種技術を惜しげもなくつぎ込み、新しく作り上げた兵器。

アームズフォートの登場によって又しても大きな方向転換を迫られることになった。

アフリカにおいてのスピリット・オブ・マザーウィルの隔絶した戦果は。

それだけで各国の心胆を寒からしめたが、事実初めてISが通常兵器に敗れたことでもあり。

また、ISに代わり同グループの存在が既にISを補完するという当初の思想から大きくはずれ。

思わぬ副産物どころかとんでもないものを開発してしまい。

開発国であるブリテン及びBFFもこの結果に驚愕し、思考停止ともいえる状態にまで陥った。

話を戻そう。

つまるところISはその開発から迷走に迷走を重ね、何とか大筋の道を見つけようともがいた挙句。

底なしの泥沼に捉われて沈んでいくように、外的要因によって大きく揺さぶられていった。

そしてアームズフォートの登場によってその混乱は極地へと達する。

回収された戦訓から、まず注目したのはハイパーセンサーなどの基礎的な技術の不足であった。

ISは未だにブラックボックスが多く、完全な解明には三十年以上かかると予想されているが。

既存の兵器との互換性や補助装備に至るまで、全てをそれ専用に作りなおさなければならず。

通信機などは改良できても、ISの目であり鼻であり耳であるハイパーセンサーの強化は、お世辞にも進んでいるとはいえなく。

つまりは、個篠ノ之束が自らの財産を守ろうとした為に生じた弊害ともいえる。

次に火力、装甲の不足。

ISを従来の戦闘機の亜種と考える、またはそのように運用する向きは何処の国でも強く。

事実、第二世代ISの運用ドクトリンは機銃とミサイルによる遠中距離戦から近接装備からの接近戦と、二十世紀のベトナム戦争のような運用方法であった。

この為、ISの装備はそれほど重武装かされず、またその程度の火力でも絶対防御を発動させる事が出来るほどだったので。

実際にISを用いた国同士の戦争が勃発すればISはその継戦能力に大きく疑問を持たれていたはずだ。

この時点でアームズフォートに対抗するには、既存のISでは火力、装甲、そして攻撃を掻い潜る機動性。

すべてにおいて不足し、これ等をバランスよく取り揃えることなど技術的に不可能に等しく。

故にこれ以降のISは歪な進化を辿る。

アームズフォート前後のISを第三世代と第三.五世代と分けるのはこの事が大きく関係している。

第三世代が白騎士を目指したのならば、三.五世代は一極への集約。

火力なら火力、装甲なら装甲、機動性ならば他の何を犠牲にしてでも突き詰められ。

複雑化する機構がISの巨人化を促し、この当時のISの平均全長が6~10mと第二世代第三世代の二倍から五倍近くにまでなり。

第四世代で示された究極の個同士の戦闘から、極限を突き詰めた機体による局地制圧へとシフトし。

恐竜的進化の結果、ISの自己進化への可能性が抑圧されたと後年には批判されている。














あとがきのようなもの

作者です。

自分なりにISの進化を系統付けて考えた結果、束がISを開発した究極の目的が実は極限の機体どうしで戦って勝負を決めるガンダムファイターということに成ってしまいました。

な、なんだってえええ!?

それだと面白くないので、折角アームズフォートが出てきたのでガンダムの第三世代第四世代MSのように恐竜的進化を遂げた、ゲーマルク、ドーベンウルフみたいなISがこれから出てくるのではと。

思っていたりします。




[30375] ランドクラブvs第三.五世代型IS
Name: rahotu◆2115ff84 ID:b4f36931
Date: 2011/11/05 18:19
作者です。

今回はタイトルのまんまです。

人物心理描写なんてありませんが、宜しくお願いいたします。









某国某所にある実験場にて。

「では再度試験について説明します。今回は強襲戦を想定、時間内に目標の全滅もしくは戦闘力を奪うことを目的とし」

「試験の際には模擬弾を使用。レーザー兵器も人体に影響の無い範囲に押さえられています。被弾した場合こちらでチェックし損害を確認該当部分をダメージに従い機能を制限します」

無線機のインカムから聞こえる事務的な声を聞きながら、ISのパイロットはカウントダウンを待つ。

「十秒後に試験を開始します。それでは、カウントダウン...」

機械的なカウントダウンを数える声の中、各部の動作や状態を簡単にチェックし、息を二度吸ってはき。

目を見開く。

「3.2.1.0」

爆音

アフターバーナー、一気にノズルを踏み込む要領で機体を空中へと無理やり持ち上げる。

軽戦車程の重さの物体が、当然飛行に適していない人型という形のまま空に躍り上がるその光景は。

見るのも全てを圧倒させた。

「機体高度を2000mに固定。二時方向にIFF...識別敵性反応機種別っ!?」

ISをPICに任せて強引に横滑りさせ、間を置かずして先程機体がいた場所を砲弾が貫く。

「情報修正、想定よりも敵の射程が長い。奴等BFF製の照準器を取り付けたわね。アクティブデコイを放出、以後コアからの戦術ネットワークに従い自立行動を」

全長6m程の機体の両肩部分がスライドし、そこから自機を模したデコイが射出される。

全長は3m程と半分ほどの小ささだが、最新の量子変換技術によって開発されたアクティブデコイは外見上なんら普通のISとは変わらず。

通常のハイパーセンサーですら識別が困難なほどの精度を持っている。

六機射出されたデコイ群はそれぞれが機体のISコアから送られる量子通信に指示されながら独自に動き。

パイロットに負担をかけないよう工夫がなされていた。

だがしかし。

「デコイの撃墜2確認。流石に手練か、デコイがこうも容易くやられるとは。戦術を変更、残ったデコイで特攻をかける。目標を半径300mに収め次第自爆」

フルスロットル。

6mもの巨体がマッハ3を越えシールドエネルギーを機体前方にショックコーンを形成するように展開させ、更に両腰にロケットブースターを量子格納領域から展開し噴射。

一気に目標との距離を詰める。

「デコイ撃墜3、残りの一機は自爆するも敵に被害を与えることは成らず」

デコイが全て撃墜されたが、しかし十分時間は稼いでくれた。

漸く本体に砲撃を開始したランドクラブの攻撃を避け上空に躍り上がる。

ロケットブースターを破棄。

武装選択、対AF用兵装。

量子格納する間も惜しみ、不要な部分をパージし量子格納領域を全力稼動させ武装を高速展開。

右腕にガトリング砲、左腕に拡散バズーカ、両足に三連ミサイルポッド、両肩の先端にはチャフとフレアを装備。

戦車中隊が砲身を上げ機体を狙うが...。

それよりも早く展開した右肩のレールガンと左肩のプラズマキャノンが火を噴く。

トップアタック。

如何なる地上兵器においても上空は完全な死角。

構造的に装甲が薄く、しかもその部分にISの火力を叩きつけられれば一たまりもない。

レーザーとレールガンで蜂の巣にされた戦車を尻目に、両足からミサイルを発射し邪魔な戦闘ヘリを根こそぎ叩き落す。

オードブルはたいらげた。

そろそろメインディッシュに取り掛かろう。

味方が全て撃破されてからの遅いミサイルでの迎撃。

アームズフォートに乗る乗員を責めることは出来ない。

突発的な出来事に対応できるのが人間の強みだが、それをダイレクトに伝えられるISと比べ。

アームズフォートでは些か体が大きすぎる。

無常にも発射された対空ミサイルをチャフとフレアでなんなく無力化し、無防備な背中に全火力を叩きつける。

主砲がミサイル発射管がデーター上で吹き飛び、内側に被害が拡大し装甲がめくれ上がる。

止めとばかり。

地上に降り立ち。

全ての兵器を量子格納し両手に抱えるようにして巨大な砲を展開する。

バスター砲

これがこの兵器の俗称だが簡単に言えば陽電子砲だ。

本来自然界には存在しないはずの反物質でもって相手を消滅させる言わば核兵器の亜種ともいえるこれは。

一発撃てばシールドエネルギー満タン時でも絶対防御を発動させてなおパイロットに負担をかけてしまう欠陥兵器であり。

最悪の汚染兵器でもある。

両足のバンカーでもって大地に深く穿たれ、衝撃を吸収できるよう機体各部のロックさえ外す。

砲口内のライフリングが加速し、それと共にシールドエネルギーが減少。

レッドゾーンに入る一歩手前に状態、それでも僅か20%の出力。

全力で撃てば都市を消滅させる程の威力を秘めるそれの、トリガーを静かに引いた。

と、同時に予めプログラムされていた緊急停止措置が取られエネルギー供給を停止されたバスター砲が。

急速に砲口からの光を失うと共に、貯まったエネルギーを大気へと放出する為、砲身が三方向に傘のように開き冷却する。

「ミッションコンプリート。おつかれさまです、以後回収班が到着するまで待機」

「了解した。こちらも既にエネルギーがつきかけている。暫く通信が出来なくなるので早めの回収をお願いすわね、オーバー」









あとがきのようなもの

作者です。

如何でしたでしょうか?

他の人の様に上手く描写は出来ませんが、第三.五世代ISのコンセプトが分かっていただければ幸いです。

因みに最後のバスター砲は完全にお遊びです。

あんなものあったら地球が汚染されてしまいます。

唯でさえコジマがあるのに...。




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