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'11/10/15

ヒラメ食中毒、寄生虫が原因



 島根県は、大田市内の旅館で10日に発生した集団食中毒の原因について、ヒラメの寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」と特定した。この寄生虫による食中毒の確認は中国地方5県で初めて。

 県薬事衛生課によると、旅館の宿泊客35人が10日夜の食事で、養殖ヒラメの刺し身を食べた。宿泊客は食後数時間で下痢や嘔吐(おうと)の症状を訴え始め、うち3人が医療機関で受診したという。14日現在、12人の発症を把握している。

 これまでヒラメによる食中毒は「原因不明」とされてきた。国などの研究で下痢や嘔吐を引き起こす寄生虫を見つけた。厚生労働省は6月に対応を全国の自治体に通知。14日までに島根県を含む5道県で8例の確認が報告された。

 県薬事衛生課によると、寄生虫はマイナス15〜20度で4時間以上の冷凍処理か、75度で5分以上の加熱で死滅する。

【写真説明】食中毒の原因となる寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」(国立医薬品食品衛生研究所提供)




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