僕の場合、ジャンプがうまく跳べているときは、その勢いで演技構成点が上がるけれど、ジャンプにミスが出ると、ガーッと下がってしまっていた。2位だった世界選手権では演技構成点で8点台が出ましたが、4位だった四大陸選手権を振り返ると6点台というのもありましたから。
■「4回転時代」が再び幕開け
今回はSP、フリーともに演技構成点は7点台で収まりました。プログラムというものをジャッジの人にも感じてもらって、高い得点が出る。そういう選手に、一歩近づけたと思います。
もっとも、プログラム重視といいましたが、ジャンプも跳ばなきゃ始まりません。次のNHK杯(札幌、11月11~13日)までには、ジャンプ練習をしっかり積むつもりです。
バンクーバー五輪以降、男子は「4回転ジャンプ」という時代になりました。跳びやすいルールになったからなのか、各選手の技術が3回転では飽き足らない状態になったからなのか、どちらが理由なのかは分かりませんが、競い合うように跳んでいます。
■勝手に張り合う男子選手たち
「これだから、男子は面白い」。僕のSPの振付師、デービット・ウィルソンはいいます。カナダで、僕の取材にたくさんのカメラが来たとき、同じリンクで練習していたハビエル・フェルナンデス(スペイン)が途端に、4回転をバンバン跳びだしました。
こういう風に、男子は周囲の勢いに巻き込まれて、勝手にやる気になっていきます。「オレもやる」「僕もやる」といった具合に。
デービットによると、女子はなかなかそうならないけれど、男子選手の張り合い方はすごいそうです。そういわれると、そんな気もしますね。確かに今、男子の試合は面白いですよ、“4回転合戦”で。
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