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【コラム】

夕歩道

 「問うに落ちず、語るに落ちる」とは、よく言ったものだ。関税を原則撤廃するTPPへの交渉参加について民主党内の推進派の本音がポロリとこぼれ出た。「米国が最も評価するから」だって。

 推進派は「開国せねば取り残される」、慎重派は「農業が壊滅する」と激論中。明らかになった推進派の文書は、今月中旬に開かれる国際会議の前に参加表明し、米国のご機嫌取りを、との趣旨。

 文書を作った役員は辞任。でも、あわてて参加表明しても、米側の事前協議に時間がかかり、協定のルール作りに加われない恐れもあるという。語るに落ちた“本音”も、切ない片思いなのかな。

 

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