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TPP慎重派 参加反対を決議

11月4日 17時46分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡り、交渉参加に慎重な国会議員や農業関係者らが集会を開き、政府から情報が十分に開示されていないなどとして、APEC=アジア太平洋経済協力会議までに交渉参加を決めることに反対する決議を採択しました。

集会には、民主党を中心に自民党、みんなの党、社民党などの国会議員およそ50人のほか、農業関係者などおよそ1000人が出席しました。冒頭、TPPの交渉参加に慎重な民主党などの国会議員で作る「TPPを慎重に考える会」の会長の山田前農林水産大臣が、「TPPは大変な瀬戸際を迎えている。国民生活全般に関わる問題なのに、情報が隠されたままで国民的議論はできず、強い憤りを覚えている。政府は情報を隠さずに開示すべきだ」と訴えました。また、自民党の「TPP参加の即時撤回を求める会」の会長の森山裕衆議院議員が「関税を撤廃して、日本の農業が成り立つわけがない。いろいろな分野に影響を与えるTPPは慎重でなければいけないし、APECで交渉参加を表明することは、断じてあってはならない」と述べました。集会では、政府からTPP交渉に関する情報が十分に開示されておらず、結論を出すのは拙速だなどとして、APECまでに交渉参加を決めることに反対する決議を採択しました。