■対象検体
尿(20cc)
母乳(20cc)
■検査費用
尿検査:24,000円
母乳検査:20,000円
【福島県限定支援価格】尿検査:18,000円
【福島県限定支援価格】母乳検査:15,000円
(※検査費用、検体採取用容器費用、送料等全て含まれた金額です。)
■お申し込み方法
詳細をご確認下さい。 ⇒お申し込みの流れ
■検体の保管
検査後廃棄します。
■分析項目
NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーター法による下記の核種分析
放射性ヨウ素(I-131)
放射性セシウム137(Cs-137)
放射性セシウム134(Cs-134)
■検査結果
◆尿検査に関して
尿中に含まれる上記核種の数値(ベクレル)に加えて、申し込み者の年齢等により、預託線量の推定値(シーべルト)を別途計算し、検査結果と併せてお知らせいたします。
◆母乳検査に関して
母乳中に含まれる上記核種の数値(ベクレル)を検査結果として算出しご連絡いたします。
※母乳検査に関しては、ベクレルでの検査結果のみとなりますので予めご了承下さい。
■定量限界
20Bq/L
※定量限界以下の場合は検出不可となります。
■検査装置概要
NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーター検査機器
弊社が使用している検査機器は、ラジオアイソトープ、医療/研究領域で使用されている最新の放射能検査機器です。国内でも数台程度しかまだ導入されていません。
厚生労働省の機関等でも使用されており、新薬の開発の実験現場などで、ラットの尿に含まれる放射性物質の検出など、少ない量の生体を検査する際に使用されております。
1L、2Lといった大量の試料が必要な従来のゲルマニウム検出器による土壌や食物のような環境用試料の放射能測定機器とは異なり、生体検査の為の最新の検査機器です。

この機器は、RI(ラジオアイソトープ)検査の分野で使用される高効率・低バックグラウンド測定用の1検出器タイプの自動ガンマカウンターです。
バックグラウンドとクロストークを低減するために 75mm 厚の鉛シールドを備えています。3インチの検出器と大型の測定ウェルを備えているため、最大 20mL までの容量のサンプルを測定することが可能です。
また、最大270本の試料容器(20mlバイアル)をセットでき、2000keVまでのγ核種測定が可能であり、低活性のサンプルの測定に適しています。
MCA(マルチチャンネルアナライザー)機能を有し、エネルギースペクトルの確認、及び多核種の総量測定も可能です。
この検査機器は、厚生労働省の「牛肉中の放射線セシウムスクリーニング法」の性能要件を満たしている機器です。
⇒「牛肉中の放射線セシウムスクリーニング法」(PDF)
文書内容は食品検査に関する内容ですが、上述の通り本来は血液等の生体を検査するラジオアイソトープ分野の機器のため、尿や母乳の検査に関しても問題なく行えます。
厚生労働省の文書内では、放射性セシウムスクリーニング法の例としてNaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーター法による検査機器の特徴について、下記のように記載がされています。
NaI(Tl)シンチレーションスペクトロメーター法による検査機器について
『NaI 結晶サイズ、測定可能な試料量、装置重量も様々な種類のものが市販されている。また、手動で試料をセットするものの他、ウェル型の20 ml 程度の自動サンプル測定器もある。
自動のウェル型ガンマ測定器の利点は、試料量が20 g 程度であること、測定時間が比較的短いこと、測定が自動化可能なことである。
これにより、緊急時マニュアルに記載された、マリネリ容器(試料量はおよそ2 kg)を用いるゲルマニウム半導体を検出器とするスペクトロメータと比較して、試料調製時間及び測定時間が大幅に短縮され、検査の効率が向上する。』