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【プロ野球】

ガッツだ!内川先制三塁打 ソフトバンク先勝

2011年11月4日 紙面から

◇パ・CSファイナルS第1戦 ソフトバンク4−2西武

 日本シリーズ出場権を争うパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ(6試合制)は3日、ヤフードームで第1戦が行われ、リーグ優勝のソフトバンクがファーストステージを突破した西武に4−2で快勝。1勝のアドバンテージを含めて対戦成績を2勝とした。

 この緊張感を心から欲していた。プロ11年目で初めて挑むCSの舞台。本拠地の地鳴りのような大歓声の中で、ソフトバンク・内川が右手を突き上げた。3回2死一、三塁。2人の走者を本塁に迎え入れる先制の適時三塁打だ。

 「正直、何を打ったか覚えていない。見えた球を振ってやろうと考えていた」。帆足の速球を右越えに運んだ一打を、内川が紅潮した顔で振り返った。初回、2回と得点圏の走者をかえせなかった欲求不満を3番打者が解消した。

 昨季まで在籍した横浜で、CS出場の経験はない。それでも、冷静さは失わなかった。「初回の打席でスッと気持ちがおなかに降りてきた。右打ちの方がヒットの確率が高い」。帆足のカットボールを引っ張った初回の三ゴロで、逆に自分本来の打撃を取り戻した。

 「ナイスゲーム。先に点を取ったことが大きかった」。秋山監督も内川の一打をたたえた。「あの緊迫感の中で、ファンの一喜一憂を目の当たりにしたかった」。横浜時代は実現しなかった喜びを、内川は九州のファンと熱く共有している。

 昨季のCSはチーム打率1割6分9厘の貧打で涙をのんだが、今年は役者が違う。「負けたら、(リーグ戦の)優勝がゼロになる。新しくチームに入った選手がプラスアルファにならないと」。お立ち台では大分弁で「あと2つ勝つけ、明日も来ちくりよ。しらしんけん(一生懸命)頑張るけ」と約束。後は有言実行あるのみだ。 (相島聡司)

 

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