simatyanのブログ

NHKの驚くべき番組

１０月１７日に放送されたNHKの番組で、あまりにも意図的で危険な
内容が放送されていたことを、中部大学の武田邦彦教授が指摘して
います。

これは朝８時１５分から放送されている「あさイチ」という番組で、
内容は福島と福島以外のいくつかのご家庭を選び、そこで1週間に
わたって食べた食材のベクレル（汚染度）を測定するというものです。

この調査結果でわかったことは、

１）福島の家庭がもっとも食材の汚染がすくなかった
２）気にすると被曝して気にしないと被曝しない

という結論を導いていました。

つまり、他の地域の食材より福島の食材の方がより安全だというのです。

この放送に対し武田教授は、

１）学校で平均値と個別の値の関係を勉強しなかった人
２）因果関係を考えることを知らない人が制作したもの
３）映像のもつ力を理解していない（もしくは悪意のある）人が指導した

との問題点をあげています。

また例として、

『たとえば、3年Ａ組の平均身長が160センチ、3年Ｂ組が165センチと
します。

でも、Ａ組でも背の高い人は180センチあり、Ｂ組でも背の低い人は
150センチの人もいます。

だから、Ａ組から一人だけ、Ｂ組から一人だけを選んで写真を示し、
「Ｂ組は背が低い」と言ったのとおなじなのが今回のＮＨＫの
「あさイチ」です』

とわかりやすく解説しています。

そして、

「福島から一つ、放射線の無いところから一つの例を出して、結論を出す
など言いようの無いほどひどい番組でした。

私もＮＨＫに出たことがあるのですが、放送の前後にかなり厳しく
事実関係を調べ、論理の整合性をあたります。

もちろん、この番組もしているでしょうから、意図的であることが判ります」

全く教授の言うとおりで、「気にするから被曝する」「気にしなければ
被曝しない」などは科学的以前の問題です。

こうしたマスコミの統計や調査の危なさについては、このブログでも
何度も取り上げました。

http://ameblo.jp/ma8210/entry-10807704759.html
http://ameblo.jp/ma8210/entry-10606088954.html
http://ameblo.jp/ma8210/entry-10347364188.html
http://ameblo.jp/ma8210/entry-10666350308.html
http://ameblo.jp/ma8210/entry-10614840172.html
http://ameblo.jp/ma8210/entry-10447159460.html
http://ameblo.jp/ma8210/entry-10506625178.html

過去からもマスコミは「事実ではあっても真実ではない」報道や、
「やらせ」報道を行ってきました。

上の過去記事は全て震災以前のものですが、震災以降はさらに
酷くなっています。

先日来大騒ぎしていた世田谷ラジウム事件はどうなったのでしょうか。

１日だけ集中報道しましたが、その後線量がどうなったのか、瓶の
調査が進んでいるのか、現在報道は途絶えています。

福島由来でなくても大問題には変わりなく、原因究明は発揚名はず

です。

第一、ラジウムが出す紙一枚も通過できないα線が、しかも瓶の中
から、どうして数メートル離れた道路で検出できたのかも説明が
ありません。

ラジウムはβ線やγ線も出すといわれていますが、半減期が短い
ため道路まではとても及ばないと言われています。

その後、横浜や足立区など、続々と市民団体が高線量を測定しています。

しかし行政側が再測定すると常に数値が低くなっているのです。

この市民団体の計測値より行政側の計測値が低くなるというのは果たして
そのまま信用して良いのか甚だ疑問なところです。

なぜかと言うと行政側が使用している線量計は、文科省が採用したものが
殆どで、そして文科省が採用している線量計は堀場製作所の線量計だから

です。

http://www.horiba.com/jp/scientific/products-jp/scintillation-detectors/details/pa-1000-environmental-radiation-monitor-radi-3124/

堀場製作所は以前にも書きましたが、会社の最高顧問の堀場雅夫氏
は原子力村の「京都党」の最高顧問でもあるのです。

それゆえに幾らでも都合の良い数値をはじき出せるからです。
http://ameblo.jp/ma8210/entry-11026725804.html#main

今となっては行政やマスコミの発表は、話半分かそれ以下だと
思って間違いなさそうです。

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