一つミスをすると、途端に順位がひっくり返る。最近、男子フィギュアはスリリングな展開が多い。世界選手権銀メダリストとして迎えた新シーズン、小塚崇彦選手(22、トヨタ自動車)はグランプリ(GP)シリーズ初戦のアメリカ大会でミスが響き、3位に終わりました。「もったいない失敗だった。でも、壁を越える希望が見えた試合」と振り返ります。
■銀メダルをとって、得点の出方が違うと実感
世界選手権のメダリストという看板があると、得点のベースが違います。「いい」という評価を得た選手に対して、低い点を出すと、そのジャッジも批判を受けるわけですから。人間が点数をつけるのですから、そういう部分はあるんです。
だからこそ、昨シーズンはいい成績を取りたかった。初戦から鼻息が荒かったですね(GPシリーズで2戦とも優勝、GPファイナルでも3位)。「よくないこと」と思う人もいるかもしれませんが、それは現実です。僕自身、銀メダリストとして迎え、得点の出方が違うと正直、感じています。
今回のアメリカ大会も、勢い込んでいかなかったわけではありません。ただ、初戦なので少々緊張したかな、と思います。(22歳ですが、フィギュアの世界では)中堅になり、試合前に順位への不安はあります。今回は3位でしたが、今やるべきことはできているので、心配はしていません。
■ミスをしても、プログラムを感じてもらえた
今回、ショートプログラム(SP)に3つあるジャンプのうち、転倒した4回転を含めてすべてミスが出てしまいました。フリーも4回転は転倒、3回転ルッツなんて、普段は転ばないところでも転んでしまいました。それでも、芸術性を評価する演技構成点は両方ともトップだった。
僕にとって、演技構成点は1つの壁でした。高橋大輔選手や、昨季世界選手権王者のパトリック・チャン選手(カナダ)は、ジャンプが跳べても跳べなくても、「このプログラムはいいプログラム」とジャッジに評価してもらえます。だから、演技構成点が高い。
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