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調整所に直接「おにぎり20個届けろ」と電話してきた政治家もいた

自衛官4人匿名座談会 「10万人災害派遣の裏で隊員を 『便利屋』扱いした政治家たち」

SAPIO 2011年8月17日・24日号掲載) 2011年8月29日(月)配信

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避難所から「あれやれ」「これもやれ」と指示する副大臣

――多くの大臣や政治家が現地を視察した。役に立ったのか。

陸自1尉 迷惑でしたね。

海自3佐 あまりはっきり言うなよ。

一同 (苦笑)

陸自1尉 ある副大臣が自衛隊の案内で避難所を視察した際、当然、被災者からはいろんな要望が出る。

 すると副大臣はその場から携帯電話で役所に連絡し、「あれやれ」「これもやれ」と指示を出した。目の前の被災者が困っているのは事実だが、他の避難所にも多くの被災者がいて、救援物資は全体的に不足する中で計画的に配分されていた。それを横から指示すると配給計画全体が狂ってしまうわけです。自分の力を見せたいためでしょうが、そんなこともわからないのかと……。

陸自2佐 それは重大な問題。避難所で『おにぎりが20個足りない』と言われて、自衛隊の調整所に『20個すぐ届けろ』と電話してきた政治家もいた。

続きを読む : 陸自1尉 困るのは給食支援…

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