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【福井】

未来のなでしこ育てたい 大学と中学に県内初女子サッカー部

福工大福井高校女子サッカー部の生徒に指導する(右から)有町さんと田本さん=永平寺町の福井工大カール・マイヤーグラウンドで

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 なでしこジャパンのワールドカップ(W杯)初制覇で女子サッカーの注目度が高まる中、福井市の福井工大と福工大福井中学校に来春、女子サッカー部が発足することになった。大学と中学校での創部は県内で初めてで、全国に比べると環境が整っていなかった女子サッカー界に新風が吹き込みそうだ。 

 県内の女子サッカー界はこれまで、チーム数不足に悩んできた。途中で競技を辞めていく選手も少なくなく、強豪の福工大福井高校女子サッカー部も現在、県内出身の部員は3人しかいない。

 そんな“不毛の地”で、永平寺町出身で高校時代から県外でプレーした田本育代さん(24)が福井工大、坂井市出身で福工大福井高OGの有町紗也香さん(23)が福工大福井中の指揮を執る。

 田本さんは、3年前に金井学園に就職して、福工大福井高のコーチを務めた経験者。有町さんは今春、早稲田大を卒業して、母校の教員となった。

 「福井でサッカーに出会ってここまでこられた。地元の女子サッカーをどうにかしたい」と有町さん。田本さんも「サッカーを通して、社会人として通用する人材を育てたい」と夢を広げる。

 2人は数年掛けてチームをつくり、インカレや全日本女子ユース選手権大会への出場を、当面の目標に据えている。

 福工大福井高女子サッカー部の久保直也監督(35)は「中高一貫指導が全国的な流れの中、ようやく長年の夢だった中学校の女子サッカー部ができる。2人には福井の発展のために尽くしてほしい」と期待していた。 

  (藤共生)

 

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