事件・事故・裁判

文字サイズ変更

閉鎖病棟:入院中の31歳男逮捕、患者を絞殺容疑 横須賀

 心神喪失者医療観察法に基づき入院していた施設内で他の患者を絞殺したとして、神奈川県警浦賀署は4日、東京都墨田区業平1の無職の男(31)を殺人容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は3日午後1時20分ごろ、同県横須賀市野比5の国立病院機構「久里浜アルコール症センター」の閉鎖病棟で、東京都大田区石川町1の男性患者(56)の首を絞め殺害したとしている。

 同署によると、2人の間にトラブルは確認されていないという。この病棟は、重大事件の精神鑑定で責任能力を問えず不起訴処分になった場合、入院する専門病棟。患者のほとんどは個室の鍵をかけず、男性患者も施錠していなかった。

 男は千葉県内の病院の精神科に入院していた今年4月、別の入院患者を殺したとして、殺人容疑で逮捕、起訴された。しかし精神鑑定で統合失調症とされて不起訴処分となり、同法に基づく千葉地裁の決定で今月1日、久里浜アルコール症センターに移っていた。

 同センターは取材に対し「現段階で話すことはない」としている。【倉岡一樹】

毎日新聞 2011年11月4日 12時01分(最終更新 11月4日 12時46分)

 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画

東海大学:建築学で宇宙に迫る

「はやぶさプロジェクト」のサポートチームに参画