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啓林堂書店と大垣書店は10月20日、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で、11月27日に出店する「啓林堂書店 奈良ビブレ店」(500坪)の説明会を行い、出版社やトーハン関係者など約100人が参集した。
今回の新規出店には大垣書店が大型店の運用などを総合的にコンサルティングすることで業務提携しており、その経緯などについて両社の社長が説明した。
まず、大垣守弘社長は「今後、書店がどう生き残っていくべきか。その答えが今回の業務提携。トーハンの協力のもとで実現しました」と挨拶。商品はトーハンから大垣書店を経由して啓林堂書店に出荷していく流れであることと、大垣書店の取締役である平野篤氏が中心となり、啓林堂書店の全面的なサポートに当ることを伝えた。
トーハンの川上浩明常務は「同店は奈良県民・市民のための代表書店である」とし、出版社へ出品要請をした。
啓林堂書店の林田芳幸社長は「奈良ビブレ店はなんとしても成功させたい。大垣書店のノウハウをいただくことで若い従業員も学ぶことが多いだろう。専門書をフルラインで揃え、キチッと販売します」と挨拶。
この提携には大垣社長と林田社長の生年月日が1日違いという“親近感”があると付言した。2社は書店新風会の会員でもある。
新店舗の概要は本紙10月15日号で既報の通り。当日は目標年商16億円と発表された。
(本紙2009/10/29号掲載記事から) |