<公明党>民主に揺さぶり 補正に協力、選挙は自民
毎日新聞 11月4日(金)2時30分配信
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【衆院代表質問で】野田首相:公明党に配慮 「政治とカネ」問題重視の姿勢
1日夜、東京・池袋のホテルで、09年衆院選東京12区で落選した公明党の太田昭宏前代表のパーティーが開かれた。
出席者によると、同党の山口那津男代表は「今後は民主党の欺瞞(ぎまん)性をずばり指摘していく。民主党政権になって2年が過ぎ、いずれの党も解散を含めて取り組むことになる」と政権との対決姿勢を鮮明にした。太田氏も「捨て身で戦う政治を再建する」と事実上の出馬表明をした。
公明党は09年衆院選で候補者を擁立した8小選挙区で全敗。次期衆院選では、09年に自民党候補を支援した北海道10区を新たに加えた9小選挙区に候補を擁立して巻き返しを図る方針で、中でも東京12区は自公選挙協力の象徴だ。
パーティーには自民党の大島理森副総裁、石原伸晃幹事長も駆けつけ、大島氏は「復興が終わったら断固、解散に持ち込む」と強調した。
ただ、自民党が目指すのは12年度予算案の成立する来春から夏までの解散。来秋を見据える公明党とは温度差もある。公明党が来年前半の解散に消極的なのは、「1票の格差」是正へ向け与野党の協議会が設置された今こそ連用制導入の好機とみているからだ。09年の小選挙区全敗に公明党と支持母体・創価学会の危機感は強く、創価学会幹部は「(現行の小選挙区比例代表)並立制のままなら自公だが、連用制になれば民主党と協力してもいい」とまで語る。
次期衆院選には間に合わないまでも、その次の衆院選での連用制導入に道筋をつけられるなら、民主党政権に協力する余地もある。連用制には自民党も冷ややかなため、公明党の漆原良夫国対委員長らは2日、大島氏と東京都内で会談した際に「民主党内には『連用制でもいい』と言っている人もいる」とけん制してみせた。
野田佳彦首相の政権運営が行き詰まっても、衆院解散に踏み切るかどうかを決めるのは首相。衆院の任期満了までいけば、公明党の重視する都議選と衆院選が重なってしまう。民主党政権が任期満了の「追い込まれ解散」を回避する決断ができるとすれば、来年9月の党代表選。野田首相が再選を果たした余勢を駆って勝負に出るか、新しい首相を「選挙の顔」とするか−−。
そうした情勢分析から、別の創価学会幹部は「解散権は野田首相にある。内閣支持率の動向を見極める必要があり、自民党ほど前のめりにはまだなれない」と語る。公明党が3次補正の成立後も政権への協力姿勢を残すかどうかが当面の焦点。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加に井上義久幹事長が「反対」を明言するなど揺さぶりは一層激しくなりそうだ。
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最終更新:11月4日(金)9時58分
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