上毛新聞トップへ 更新日時: 2011年11月2日(水) AM 07:11
●校内の落ち葉、触れさせず 放射性物質懸念で前橋市教委
 福島第1原発事故の影響で落ち葉から放射性物質が検出されている問題で、前橋市教委は今秋、校内での落ち葉の取り扱いについて、検査などで安全性が担保されない限り、子どもたちの清掃や堆肥作り、授業での使用を中止することを決めた。1日の校長会で市内の小中学校や養護学校、幼稚園に対して、落ち葉は原則として教職員が清掃し、迅速に処理するよう要請した。

 園児や児童の保護者から「落ち葉の放射能は心配ないのか」「落ち葉を触っても大丈夫か」など問い合わせが各校に相次いでいることを受けての措置。

 市教委の担当者は10月31日、測定の依頼があった市内の2小学校に出向き、ケヤキなどの落ち葉周辺の空間放射線量を測定したが、数値に問題はなかった。

 市教委は「落ち葉から実際に高い数値が出たわけではないが、保護者の不安を考慮した対応。念のため、大量の落ち葉に触れるようなことは自粛するように各校長にお願いした」と説明している。

 県民健康科学大の杉野雅人講師(環境放射線学)は「保護者の不安を解消するためにも、前橋市教委の決めた措置は適切。落ち葉を実際に測定して安全だという根拠が示せない場合は、清掃や遊びのように回避させられることは、子どもにさせない方がいい」と指摘する。

 同市富士見町の石井幼稚園は秋になると、園庭に落ち葉を集めた「落ち葉プール」を作ったり、近くの森に出掛けて落ち葉の中で遊ばせていたが、今秋は取りやめる。大手俊子園長は「子どもたちが楽しみにしているので残念だけど、中止することにした」と話している。

 市教委は8、9月に小中学校などの樹木周辺で、空間放射線量を測定。国が除染の目安とした毎時0・23マイクロシーベルトを超える数値は出なかった。落ち葉については「今後、校庭や通学路など心配される場所で可能な限り測定したい」としている。

 落ち葉への対応について県教委は「現段階で落ち葉の放射性物質の測定や、市町村教委への指示は検討していない」としている。
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