メモ廃棄した検事ら不起訴は不当 検察審査会、文書偽造に絡み
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東京第1検察審査会は29日までに、厚生労働省元局長村木厚子さんの無罪が確定した文書偽造事件に絡み、取り調べメモの廃棄により、証拠隠滅容疑などで告発された大阪地検特捜部の当時の担当検事、副検事計6人を嫌疑なしで不起訴とした処分を不当と議決した。27日付。
議決書は取り調べメモについて、調書作成後に保管の必要がなくなり、「広く廃棄されているのが実務の実際であるかもしれない」としながらも「国民の視点と必ずしも一致するとは限らない」と指摘。その上で、故意に廃棄した可能性もあるとして「不起訴処分は賛同できない」とした。
(共同通信社)