台風12号:死者・不明106人に…平成最悪の台風災害

2011年9月6日 21時6分 更新:9月7日 1時8分

台風12号で土砂崩れが発生した現場では、行方不明者の捜索活動が続けられた=奈良県五條市大塔町宇井で2011年9月6日、佐々木順一撮影
台風12号で土砂崩れが発生した現場では、行方不明者の捜索活動が続けられた=奈良県五條市大塔町宇井で2011年9月6日、佐々木順一撮影

 日本を縦断した台風12号による被害は、毎日新聞の集計で7日午前1時現在、12道県で死者48人、行方不明者58人の計106人に上り、死者・行方不明者計99人を出した04年の台風23号を上回って台風災害としては平成最悪となった。国土交通省は同日、土砂崩れで川がせき止められて川の水がたまる「土砂ダム」を奈良、和歌山両県で計5カ所確認したと発表。うち4カ所で決壊する恐れがあるとして、土砂災害防止法に基づく緊急調査を始めた。

 国交省によると、ヘリコプターによる上空からの調査で確認した4カ所の土砂ダムは、奈良県の熊野川流域にある十津川村長殿▽同村栗平▽五條市大塔町赤谷と、和歌山県・日置川流域の田辺市熊野。奈良県は5カ所のほかに野迫川村北股と天川村坪内の2カ所で確認した。

 県別の死者・行方不明者数は、和歌山が68人、奈良24人。両県では孤立住民の救出や救援活動が本格化した。しかし、依然として和歌山県で2297人、奈良県で142世帯が孤立状態となっている。【まとめ・井上大作】

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