福島第1原発:3号機の下部温度 初めて100度下回る

2011年9月5日 20時12分 更新:9月5日 23時31分

無人ヘリが4月10日に撮影した福島第1原発3号機の原子炉建屋=東京電力提供
無人ヘリが4月10日に撮影した福島第1原発3号機の原子炉建屋=東京電力提供

 東京電力は5日、福島第1原発3号機で原子炉圧力容器の下部温度が96.9度(午後5時現在)と、100度を初めて下回ったことを明らかにした。容器内の底部に注水する方法に加え、今月から新たにシャワーのように水を真上からかけて核燃料を直接冷やす方法を導入した。この冷却方法による効果が表れたと東電はみている。

 福島原発の事故収束に向けた工程表では、「ステップ2」が終了する来年1月までに、圧力容器下部を含む底部の温度がおおむね100度以下の冷温停止状態にするのが目標。ただし、松本純一・原子力・立地本部長代理は「炉内の温度だけではなく、放射性物質の放出を抑制しなければならないため、冷温停止という判断はまだ早い」と話す。

 圧力容器下部の温度は1号機で7月19日に100度を下回り、5日時点で85.4度(午前11時現在)。2号機は112度(同)で依然100度を超えている。【河内敏康】

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷

PR情報

スポンサーサイト検索

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画

東海大学:建築学で宇宙に迫る

「はやぶさプロジェクト」のサポートチームに参画