首相 Ｇ２０出席へフランス到着

11月3日 10時45分

野田総理大臣は、ヨーロッパの信用不安への対応を焦点に開かれる「Ｇ２０サミット」に出席するため、日本時間の３日午前、フランスに到着しました。

野田総理大臣は、２日夜、政府専用機で羽田空港を出発し、日本時間の３日午前８時半すぎにフランスに到着しました。先進国と新興国の首脳が集まる「Ｇ２０サミット」は、ヨーロッパの信用不安への対応を焦点に、日本時間の３日夜からフランス南部のカンヌで開かれます。ギリシャ政府が、ＥＵ＝ヨーロッパ連合がまとめた信用不安への包括的な対策を受け入れるかどうかを巡って国民投票を行う方針を打ち出したことで、世界の金融市場に動揺が広がり、信用不安のさらなる拡大が懸念されることから、各国の首脳の対応に注目が集まっています。一方、野田総理大臣は、日本の財政赤字も世界経済の懸念材料の１つとなっているなかで、将来的に消費税率を引き上げる方針を説明するなどして、財政再建に取り組む姿勢を内外にアピールする考えです。また、円高に歯止めをかけるため、政府・日銀が今週はじめに行った、大規模な市場介入に対して、欧米から批判も出ていることから、野田総理大臣が各国の理解を得るためにどのような説明を行うかも注目されます。