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仁坂知事 TPPは議論の前に議論を

2011年11月 3日

 政府、民主党が検討を進めるTPP(環太平洋経済連携協定)交渉への参加について仁坂吉伸知事は1日、「簡単には賛成できないが、反対し続けると日本が滅びるような気もして、どちらも地獄。議論に入る前に議論をしなければならない」とし、TPP参加で打撃を受ける産業の救済のあり方などの議論が不足しているとの認識を示した。 


 TPP参加で打撃を受けると予想される農業については、 「米の所得補償を倍にするとかいう話もあるが、米を補助金だけで救うには、 関税がゼロになった場合、 ものすごく大きなお金が必要になる。 それならば、 米は例外扱いにするための交渉をすべきではないか」 と指摘。 「それでも一部はどうしても打撃を受ける。 その部分は生産性が上がり、国際競争力がつく体制づくりを進めなければならない」 と考えを述べた。


 TPPをめぐる議論の現状には、「賛成、反対ともかなりいい加減」とし、「(交渉に)入らなければ、日本を引っ張っている輸出産業はガタガタになり、和歌山に多いその下請けの企業はもっとガタガタになる。参加、不参加それぞれのプラス、マイナスを比較しながら議論を進めるべきだ」とした。


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