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2・3号機 取水口の濃度上昇

11月1日 20時17分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所周辺で、先月31日、採取された海水に含まれる放射性物質の濃度は、2号機と3号機の取水口付近ともに前の日を上回りましたが、変動の幅はわずかで、全体では横ばいの傾向が続いています。

福島第一原発周辺では、4月と5月に海水から高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで、東京電力が海水を採取し、放射性物質の測定を行っています。このうち、31日、2号機の取水口付近で採取した海水からは、1cc当たり▽セシウム134が国の基準の5.8倍の0.35ベクレル、▽セシウム137が4.4倍の0.4ベクレル検出されました。また3号機の取水口付近では、▽セシウム134が基準の3.8倍の0.23ベクレル、▽セシウム137が3.3倍の0.3ベクレル検出されました。2号機と3号機の取水口付近ともに、前の日を上回りましたが、変動の幅はわずかで全体では横ばいの傾向が続いています。一方、沿岸の4か所で行われた調査では、5号機と6号機の放水口から北に30メートル付近など、3か所で放射性セシウムが検出されましたが、いずれも基準を大幅に下回っています。