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神戸 平家仕えた有力者の家か

11月3日 5時37分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

平清盛が、一時都を移した「福原京」の中心地とされる神戸市の遺跡から、平家に仕えた有力者のものとみられる屋敷の跡が見つかり、福原京の解明につながる発見として注目されています。

屋敷の跡が見つかったのは、神戸市兵庫区の「祇園遺跡」で、平安時代に平清盛が一時、都を移した「福原京」の中心地だったと考えられています。ここで神戸市による発掘調査で、77に上る柱の跡と井戸の跡が2か所見つかりました。柱の跡は地面に柱を埋め込む構造の平安時代後期の「掘立柱建物」と呼ばれる建物とみられ、もともとあった井戸を埋めて区画を整理し、3棟の屋敷を建てたと推定されています。区画整理の際の溝などからは、中国でつくられた水挿しの一部など珍しい食器類も50点余り見つかり、平家に仕えた有力者のものだった可能性が高いということです。神戸市文化財課の千種浩主幹は「平家に関連する建物が見つかったのは初めてで、福原京の全容を知るのに重要な資料となる」と話しています。