東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

福島2号機 キセノン 8月にも検出

写真

 福島第一原発2号機で、核分裂が連続する「臨界」が局所的に起きた可能性がある問題で、東京電力は二日、検出した物質は放射性キセノン133と135であると断定した。八月九日の測定でも、違う型のキセノンが検出されており、この際も局所的な臨界が起きていたこともありうるという。ただ、キセノンは自然に核分裂が進む際にも発生することから、臨界はなかったとの見方も残している。

 経済産業省原子力安全・保安院は、検出された物質のデータを分析していた日本原子力研究開発機構から、二日午後、「物質はキセノンである」と伝えられたと説明した。

 東電は二日に再測定をし、その結果、一日とほぼ同じレベルのキセノン135が検出されたが、半減期が長い同133は検出されなかった。

 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は今回の測定は一日より感度が低く、同133を検出できなかったと説明した。

 松本氏によると、1、3号機でも臨界が起きた可能性はある。ただし、2号機のように格納容器内のガスを取り出す装置はまだ設置されておらず、調査できるかどうかは不明だという。

 これに関連し、細野豪志原発事故担当相は二日、「核分裂によるものだろうが、温度は安定しており(大規模な)臨界ということはない」と述べた。年内冷温停止状態の実現を柱とした工程表ステップ2への影響については、「冷却はできており、しっかりやれると考えている」と述べた。

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo