衆議院のサーバーや議員らのパソコンがサイバー攻撃を受けて不正侵入された問題で、最初にウイルス感染した議員のパソコンの中に、キーボード操作を記録するソフトウエアが仕込まれていたことが、朝日新聞の調べでわかった。今年7月末からの約1カ月間、メールなどキーボードで入力した文章や数字がそのまま外部の何者かに受信されていた可能性が高い。
関係者によると、このソフトは「キーロガー」と呼ばれ、キーボード上のどこのキーを、どんな順番で押したかを記録し、使用者側に気づかれないように外部に送信する機能がある。
議員のパソコンは今年7月末、「(画像ファイルを)確認してください」などと書かれたメールを開いて「トロイの木馬」のウイルスに感染。その後、様々な種類のウイルスに侵入される中で、このソフトが埋め込まれたとみられる。衆院側が9月、この議員のパソコンを調べて判明した。