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800人の大乱闘…遠足先で中高2校の生徒が衝突=広東

2011年11月2日(水)11時43分配信 サーチナ

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 広東省東莞市の東方明珠学校高中部(高等学校部)と同省仏山の塩歩中学の生徒が10月28日、遠足先の広州市の遊園地「楽翻天」で衝突した。双方の生徒800人による乱闘となった。学校側は両校とも「衝突」の事実を認めたが、言い分は微妙に食い違っている。広州日報が報じた。

 東方明珠学校の高校2年生約100人と、塩歩中学の中学3年生700人の間で乱闘が発生した。遊園地内で行列していた際に小競り合いが発生し同級生を呼ぶなどで、あっという間に拡大したという。

 塩歩中学側は、「相手校の生徒100人以上が、わが校の生徒700人を包囲した」、「棍棒で相手を殴る生徒もいたが、わが校の生徒が棍棒を持っている可能性はない。遠足時に使わせたかばんには入らないからだ」などと説明した。

 大きな包丁で相手を追い回す生徒がいたとの指摘もあるが、塩歩中学側は「絶対にない」と表明した。東方明珠学校側も、「包丁」の使用については否定した。

 東方明珠学校の蘇超校長は、「ふざけていたのが、けんかになってしまったのではないか」、「最初は塩歩中学の生徒3人が、わが校の生徒1人を殴った」と述べた。蘇校長によると、塩歩中学の生徒3人は鉄パイプやれんがで東方明珠学校の生徒1人を襲った。襲われた生徒は仲間に助けを求め、押しかけた東方明珠学校の生徒100人が塩歩中学の生徒700人を包囲して、乱闘になったという。

 引率していた両校の教師が現場にかけつけ、生徒らを引き離した。警察も調停に乗り出し、両校は和解した。重傷を負った生徒はおらず、「園内での突発事故」ということで、遊園地側がけがをした生徒の治療費を負担することになった。

 事件が終わった後も、インターネットなどを使った両校生徒の「罵倒(ばとう)合戦」が発生した。塩歩中学では生徒集会を開き、罵倒合戦をやめるように指示。生徒らに「事件を大きくするべきではない」などと教育したという。

 国家資格を持つ心理コンサルタントであるトウ賛朋氏は乱闘の原因を「まず、日常的に勉強に追われて不満が蓄積されていること」と指摘。その上で「勝ちさえすれば英雄という、あやまった英雄主義の発想があるのだろう」と分析した。

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◆解説◆
 東方明珠学校は1994年の設立。富裕層向けのエリート校だ。同校は「国際教育」に力を入れている。

 塩歩中学の設立は1956年で、1993年には省の「一級学校」に認定された。同校は、中国の古典を通じて愛国心や礼儀と道徳を身につけさせ、生徒を「謙虚な君子」として育成するための活動も行っている。(編集担当:如月隼人)

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