【東京】野田佳彦首相の所信表明演説に対する各党代表質問が31日、衆院本会議で始まった。首相は、在沖米軍基地について「沖縄の基地の存在が日本全体の安全を支えている事実がある以上、沖縄の痛み・負担を国民全体で分かち合う不断の努力が必要」としつつ、普天間飛行場は名護市辺野古沖へ移設するとした日米合意を踏まえ「沖縄の理解を得るべく一歩一歩努力していく」とこれまでの認識を重ねて述べた。
沖縄訪問については「今後、しかるべき時期にうかがうことを希望している」と述べ、適切な時期を模索していると強調した。
民主党政権として、県外移設を掲げながら結果的に辺野古移設に回帰したことについて「沖縄の皆さんに大変ご迷惑をかけたことを深くおわびしなければならない」と陳謝。日米合意が負担軽減につながると繰り返し述べた。
基地負担軽減と沖縄振興は「政府全体として真摯(しんし)に取り組む必要がある。司令塔は首相である私だ」とした上で、「関係閣僚は、私の指示の下、官房長官が主宰する沖縄関係閣僚会合で情報を共有し、認識を統一しながら、政府が一体的に取り組んでいる」と理解を求めた。
前原誠司氏(民主)、小渕優子氏(自民)に答えた。