日本のTPP途中撤退けん制 米交渉官、拡大協議が閉幕28日、ペルーの首都リマで行われたTPP拡大交渉会合の後、記者会見する9カ国の首席交渉官(共同) 【リマ共同】ペルーで開かれていた米国など9カ国による環太平洋連携協定(TPP)の第9回拡大交渉会合が28日、閉幕した。 米国のワイゼル首席交渉官は記者団に、日本国内でTPP交渉への参加後に協議から撤退することも可能だとする意見があることに対し「真剣に結論を出すつもりのない国は交渉に参加しないでほしい」と述べ、けん制した。日本の姿勢が交渉を一層遅延させかねないとも考える米国のいら立ちを示した形。 チリのコントレラス首席交渉官らは「満足できないなら(交渉から)出ればいい」と述べた。日本の早期参加を促すことで、交渉を主導する米国をけん制する考えとみられる。 【共同通信】
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