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今の空気清浄機は、本当に空気を清浄にしているか?

2011年11月2日 10時00分

フィルタータイプの空気清浄機ならば、粒子の大小問わずに空気をキレイにする効果はある。

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なぜだか不思議なのだが、職場で作業中に咳き込むことが多い。ダストが舞っているのか、変な菌でもあるのか。
その対策として、空気清浄機を自分のデスクに置きながら仕事する同僚も。しかも「これ、イオンのやつだから!」と得意満面なのだ。そして、その空気清浄機の恩恵にあずかる私たち。

……と安心していたのも束の間、少し気になるテーマの記者発表会が開催された。10月18日、都内某所で行われたのは「今の空気清浄機は、本当に空気を清浄にしているか?」と題されたメディアセミナー。
何という、グッドタイミングか。今、最も気になるテーマの一つじゃないですか! というわけで、ここに行って専門家の話を聞いてきました。

実はこのセミナーは、有識者の協力によって8月に設立された「室内空気向上委員会」の主催によるもの。当日は、同団体による空気清浄機への見解が発表されている。
その中でも興味深かったのは、日本大学理工学部建築学科教授である池田耕一工学博士の講演であった。

まず、前提として「換気は室内環境維持の万能薬」ということは踏まえていただきたい。しかし、換気にも弱点があるのだ。例えば、屋外の空気が汚れている場合。もしくは、屋外が暑かったり寒かったりする場合(冷暖房によるエネルギー消費が大きくなってしまう)。そんな時に活躍するのが、我らが空気清浄機。
しかし、空気清浄機も多種多様。一般的に考えられるのは、ファンでフィルターに空気を導いてろ過し、空気中に浮く粉塵を除去するタイプであろう。この清浄機に効果があるのは、明らかだ。

問題は、フィルタータイプ以外の空気清浄機。「活性炭を通すと、空気の化学物質が取れる」、「イオンやオゾンを飛ばして、空気中に浮いている微生物を殺す」と謳う空気清浄機について、池田博士は疑問を呈している。
「高濃度のイオンを飛ばして、目的とするものにうまく当たれば死ぬかもしれないです。だけど、部屋の中にたくさんいる微生物に全部当てるほど多くのイオンやオゾンを出した場合、人間も死んでしまうのではないか。

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厄介な「チリダニ」。

「室内空気向上委員会」の池田博士。

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ライター情報: 寺西ジャジューカ

1978年生まれ。ブライアン・ジョーンズとビートたけしと前田日明を敬愛する。
好物=神谷町、テレビ東京、大江麻理子

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