韓国国会は先月31日、韓米自由貿易協定(FTA)の批准同意案処理をめぐり、与野党が激しく対立し、審議を行うことはできなかった。まさに国益は二の次だった。与党は「説得や可決が重要なのではなく、努力したという姿勢さえ見せればよい」という姿勢。野党は「与野党の代表がどんな合意をしようが、支持者の方だけを見て、無条件反対していればよい」という態度に終始した。
1.深夜の同意
与党ハンナラ党の黄祐呂(ファン・ウヨ)、野党民主党の金振杓(キム・ジンピョ)両院内総務は30日午後11時から31日午前1時まで、韓米FTA批准案をめぐる交渉を行った。その結果、韓米FTA発効から3カ月以内に韓米両国が投資家対国家紛争仲裁(ISD)制度の維持に関する協議を開始し、それから1年以内に政府が国会に結果を報告。国会は報告から3カ月以内に受け入れの是非を決定するという妥協案が固まった。民主党が示した案をハンナラ党が受け入れたという。
2.合意無視の与野党指導部
31日午前9時に開かれた民主党最高委員会議で、孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表は「来年の総選挙で民意を問い、処理を進めるべきだ」として、妥協案に反対した。
野党・民主労働党は「ぼろぼろの合意文」だと切り捨て、ハンナラ党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表は「与野党・政府の合意が成立したのは本当に幸いなことだ」と述べた。与野党指導部の発言は完全に食い違った。