オリンパス問題 株主が責任追及へ
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オリンパス問題 株主が責任追及へ

11月2日 4時0分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

光学機器メーカーのオリンパスが行った巨額の企業買収を巡る問題で、オリンパスの株主が、近く会社側に経営陣の責任追及を要求し、受け入れられない場合には株主代表訴訟で1390億円余りの賠償を求めることになりました。

オリンパスは、3年前にイギリスの医療機器メーカーを2200億円で買収した際、買収を仲介した会社に660億円の報酬を支払ったことや国内の3つの企業を734億円で買収したあと556億円の損失を計上したことを巡って経営の混乱が続いています。これについて、奈良市に住むオリンパスの株主の男性が「法外な報酬や巨額の損失で会社に損害を与えた」として、近く会社側に経営陣の責任追及を要求することになりました。オリンパスの監査役が60日以内に経営陣に損害賠償を請求しなかった場合には、現在と当時の経営陣21人を対象に株主代表訴訟を起こし、仲介した会社への報酬額と国内3社の買収額を合わせた1390億円余りの賠償を求めるとしています。株主の弁護団の前川拓郎弁護士は「これまでの経過を見てオリンパスには自浄能力がないと言わざるをえない。株主代表訴訟で問題を明らかにしたい」と話しています。

一方、オリンパスはこれまで「買収は適正に行われた」という認識を示していて、今回の株主代表訴訟への動きについては、「株主から文書が届いていないのでコメントを差し控えたい」としています。