トップ > 東京 > 11月2日の記事一覧 > 記事
【東京】世田谷で高線量 ものものしい現場周辺
高い放射線量が測定された世田谷区八幡山のスーパーでは一日、ものものしい雰囲気の中、原因究明に向けて店舗前の舗装の掘り起こし作業が行われた。防護服に身を包んだ作業員が土を運び出し、慎重に線量を測定。文部科学省は同日夜、放射線の原因がラジウム226であるとほぼ断定した。 (鈴木学) 多くの報道陣が見守る中、午前十一時ごろから作業は始まった。四十分ほど経過すると、大型トラックがハウスに横付けされ、中から原因物質発見時に詰めるのであろう十個ほどの銀色の容器と、大きさの異なる二種類の黄色のドラム缶が五つずつ下ろされた。 午後には、文部科学省職員や警察官、区職員の姿も。この日組み立てたハウスでは、作業員が防護服を着用する光景が透明なシート越しに見られた。 午後二時前、土を入れたサンプルをハウスの外へ出し、放射線量を測定。現場での分析で、ラジウムの可能性が高いことがわかった。ラジウムは先月十三日にも同区弦巻の民家の床下で見つかっている。また掘削中に試薬瓶が見つかり、二日以降に確認する。 これまでに確認された放射線量は、この日作業した店舗前が地表で毎時一一〇マイクロシーベルト、敷地と隣接する都道歩道が同一七〇マイクロシーベルト。歩道は土のうを積み、放射線量は下げている。 その後、ビニールに詰めた土が数回にわたってハウスの外に運び出され、その都度、線量が測られた。スーパーの外側では並べてあった焼酎の線量の測定が行われ、時折通る人たちが心配そうに見つめる姿も目立った。 PR情報
|