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【プロ野球】

全員ヤ球 初のファイナル決めた

2011年11月1日 紙面から

ヤクルト−巨人 7回裏2死二塁、適時打を放ち送球の間に二塁へ、塁上でガッツポーズして喜ぶ森岡(北村彰撮影)=神宮球場で 

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◇セ・CSファーストS第3戦 ヤクルト3−1巨人

 神宮球場全体が揺れるような東京音頭とともに傘が乱舞した。守りきった。逃げ切った。首位を走っていたころの勢いを取り戻した。巨人を倒し、ファイナルステージ出場権を全員でもぎとった。07年から始まったCSで、ファイナル(第2ステージ)に、巨人、中日以外の球団が出場するのは初めてだ。

 小川監督は「これだけのお客さんが入っている中で、選手の頑張りでここまで来られたのはホントにありがたい。赤川がよく投げてくれた」と選手をねぎらった。

 苦しい闘いだった。先発・赤川は3回以降は毎回、得点圏に走者を置きながらも要所を締め、無失点で先発責任を果たした。4回2死から、阿部とラミレスに8球連続ボールで一、二塁にした。ベテラン宮本に「四球よりは打たれた方がいいんだからな」とハッパを掛けられ、開き直って小笠原を三ゴロで打ち取った。5回1死一、三塁の大ピンチでは「足の震えが止まらなかった」という中で、坂本を二飛、寺内を空振り三振に取りガッツポーズ。初めて巨人戦に先発した21歳が、負けられない試合で大仕事をやってのけた。

 先輩たち全員の支えがあった。小川監督は試合前「ファイナルなんて考えていられない。とにかくきょう勝つため」と、本来先発の村中、館山を中継ぎとしてスタンバイさせた。「つぶれてもいいと思って、最初から飛ばした」と赤川。

 先手を取るための積極的な起用も光った。守備より得点力を優先したオーダーで、上田を下げ、畠山を苦手な左翼に回して、ホワイトセルを先発に起用した。勝つために打てる手は全部打つ姿勢が、CS3戦目で初めての先制につながった。

 シーズン最後の最後で、ペナントを奪われた中日との再戦が決まった。「チーム状況うんぬんじゃない。みんな全員でぶつかって勝ちに行くという気持ちは一緒」。“心をひとつに”、中日へのリベンジ、その先の日本一へ向かっていく。 (竹村和佳子)

 

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